学情は12月14日、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象とした「UIターン・地方での就職希望」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年11月20日~12月7日、調査対象は「あさがくナビ2022」サイト来訪者で、有効回答は643人。
UIターンや地方就職を希望する学生は44.6%
UIターンや地方での就職を希望するか尋ねると、「希望する」は44.6%となり、2020年6月と比べて17.8ポイント増加した。また、就職活動で地方企業の話を聞く機会があったら、話を聞いてみたいかとの問いには、81.5%が「話を聞いてみたい」と回答しており、UIターンや地方就職への関心が高いことがわかった。
新型コロナウイルスの流行を受けて、地方での就職意識に変化はあったか聞くと、「より地方での就職希望が強くなった」(30.9%)・「どちらかと言えば地方での就職希望が強くなった」(53.2%)と答えた学生は84.1%に上った。同調査では、「コロナ禍で、都市部の大学に通っていても外出の機会が減ったり、地元からオンラインで授業に参加する経験をしたりしたことで、『住む場所・働く場所』の希望が変化し、『地元志向の学生』『UIターン希望者』が増加している」と推察している。
UIターンや地方での就職を希望する理由については、「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」が33.1%でトップ。次いで「地元や地方の求人に魅力を感じるから」・「家族と一緒に暮らしたいと思うから」が同率の32.4%、「やりたいことのために、地方での就職も視野に入れたいから」が30.7%と続いた。
社会が大きく混乱する出来事があると、社会貢献や人の役に立つといったことが仕事選びの軸になりやすい傾向があるという。同調査では、このことが「UIターン希望者」の増加に繋がっていると分析している。