意外と忘れてしまいがちな敬語表現。特にビジネスシーンでは、正しい言葉を使いたいものです。本記事では、「与える」の謙譲語について、言い方や活用シーン、例文を解説していきます。
「与える」の謙譲語とは
「与える」の謙譲語は、「差し上げる」です。謙譲語は、目上の人に対して自分をへりくだって表現する敬語です。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
---|---|---|---|
与える | くださる お与えになる |
差し上げる | 与えます |
※クリックで細かな意味や用例を確認できます
もっと詳しく : 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)活用表
「差し上げる」の使い方
「差し上げる」は、「与える」の謙譲語です。目上の相手に対してものを渡す時に「この本を差し上げましょうか」というような使い方をします。
なお、「ご連絡差し上げます」という表現は「連絡を“与える”」という意味となり、相手から上から目線に受け取られる可能性もありますので、避けた方がよいでしょう。このような場合には、「ご連絡いたします」などとすることをおすすめします。
「与える」の謙譲語を使う場面と例文
ビジネスシーンで「与える」の謙譲語を使う場合の例文を紹介します。
- 例文 :
「実はこの本、間違って2冊買ってしまったんです。よろしければ、差し上げましょうか? 」
「先日、箱根に旅行に行って参りましたので、こちら(お土産)を差し上げます」
***
「与える」の謙譲語としては、主に「差し上げる」が挙げられます。言葉の適切な敬語表現をマスターし、ビジネスシーンで正しく使えるようにしましょう。