フリーキャスターの辛坊治郎が14日、東京・ニッポン放送で「辛坊治郎 ヨット太平洋横断“再挑戦”にズーム! 大発表会!」に出席し、ヨット太平洋横断“再挑戦”について語った。
辛坊は2013年にヨットでの太平洋横断に挑戦したものの、海難事故で断念した。7年前の事故当時を振り返り、「救命いかだの中で、『次も必ずやる』と決めておりました。あの時、記者会見で記者の方に『もう1回やるつもりですか?』と聞かれて、『この状況で、これだけご迷惑をおかけしてもう1回やるとは言えないじゃないですか』と。こういう表現をしたのはうそをつきたくなかったからです。『いかない』とは言っていないんです」と述べ、「その年の9月には次にチャレンジするヨットを買っておりました」と明かした。
現在、テレビとラジオ計6本のレギュラー番組を持っている辛坊だが、関西の番組には「来年の年度末までの、どこか番組にとって一番良いベストなタイミングでやめさせてほしい」と降板の意向を伝えたという。記者から復帰の可能性があるのか問われると、「ないですね」とキッパリ。「戻るつもりは、私としてはないです。今回はそんな甘い気持ちは毛頭ありません」と覚悟を語った。
しかし一方で、『辛坊治郎ズーム そこまで言うか!』(ニッポン放送)については、「(今年の)7月に始めたばかりなので、いくらなんでも『ごめんなさい。やめます』は…今のところありがたいのはたくさんの方に聴いていただけていて、もうちょっとやれというお話をいただいていますので」と説明した。
前回の挑戦が失敗に終わった際には、海上自衛隊に救出されたことで「税金の無駄遣い」などと一部から批判を浴びた。今回再挑戦するにあたって、過去の批判に決断を左右されることはあったかと問われると、「まったくありません」と断言。
そして、「善き納税者として、それなりに社会貢献を頑張ってきました。だからそういうことをやる権利があるとは、けっして申しません。ありがとうございます。皆さんの税金のおかげでいかせていただき、助けてもらってそのおかげでもういっぺん行けることになりました。こうやってやりたいことができるのは皆さんのおかげです、という気持ちです」と語った。
また、「自分の中の人生のつじつまを合わせようと思っています。皆さんに声援していただく必要はありません。これで誰かに元気になってもらいたい、勇気を与えたいとは毛頭考えておりません。65歳を迎えるにあたって、やりたいことは全部やって、第三の人生に向かっていくための私の中ではどうしても必要な通過ポイントであります」と話していた。