俳優の斎藤工が、"齊藤工"名義で企画・プロデュースするクレイアニメーション『オイラはビル群』が、2021年春にWOWOWオンデマンドで配信されることが14日、明らかになった。
2017年にクレイアニメーション『映画の妖精 フィルとムー』を制作した経験がある齊藤が、原案を担当した女優の片岡礼子、監督の秦俊子とともに制作。本編では、「蠢くたち(うごめくたち)」によって作られた「ビル群」が意志をもってゆっくりと歩き始め、近くのビルを食べて大きくなっていき、食べるビルがなくなると八つ当たりを始める。しかし、あることをきっかけに自分たちの中に住む「蠢くたち」の姿が荒れてしまっていることに気づく。様々なバランスが崩れていくなか、ビル群の新しい発見と行動により、崩れたバランスは徐々に取り戻されていく、というストーリーが展開する。
齊藤は「映画は先進国の娯楽だけであるべきでは無い。2017年に権利フリーのクレイアニメ『映画の妖精 フィルとムー』の制作や上映に関わることで、アフリカや南米、アジア諸国等、世界中に言葉を超えたクレイアニメの広く深い届き方を見てきました。そんな中、片岡さんが温めてこられた本作の構想との出合いは必然的だと感じました。この作品が生まれ、世界中に届いて行くまでの物語も重ねて多くの方に見守っていただけたら幸いです」とメッセージを寄せている。
なお、同アニメの制作過程に迫ったドキュメンタリー『次の窓をひらく~斎藤工×片岡礼子×クレイアニメ』が2021年1月16日(16:30~)にWOWOWで無料放送される。