コズレはこのほど、「新型コロナウイルス感染症に関する調査」の結果を発表した。同調査は10月23日~11月6日、末子妊娠中および生後8カ月までの子どもをもつ女性3,697名を対象に、インターネットで実施した。
コロナ以前、子どもの妊娠を希望していたか尋ねたところ、78.36%が「強く望んでいた」「望んでいた」と回答した。
コロナ以後、妊娠や妊活に対する行動の変化があったかどうか聞くと、41.66%が「(とても)変化があった」と回答した。
「(とても)変化があった」と回答した調査時点で妊娠中の女性に、妊活(妊娠・不妊治療など)にどのような行動の変化があったかを尋ねると、8割近くが妊娠を望んでいたにも関わらず、妊婦のうち2割前後は、外出自粛要請期間(2020年4月~5月)以降、妊活を取りやめたり、一時的に中断・延期をしていたことがわかった。
続いて、調査時点で妊娠中の女性・コロナ禍で出産した女性に対して、妊活や妊娠・出産に対する不安をどの程度感じていたか聞いた。コロナ禍で出産した女性は、88.20%が「とても不安」「不安」と回答している。
一方、調査時点で妊娠中の女性では、74.18%と14.02pt低い。その理由については、コロナ禍での出産の実状が少しずつ明らかになり、体験談などを耳にしたことや、それらを踏まえ出産に臨めることが、出産を迎える妊婦たちの心の支えになったからであると考えられるという。
前問で「(とても)不安だった」と回答した女性に、どのようなことに不安を感じたか尋ねると、最も多いのは「胎児・乳幼児への感染、影響」」で、コロナ禍で出産した女性・妊婦とも8割を超えた。「自分・家族への感染」も7割超、「面会の制限」「立ち合い出産の制限」も6割超となっている。
しかし、すべての回答においても、コロナ禍で出産した女性よりも妊婦の方が不安が少なかった。中でも妊婦の方は、「外出自粛時のベビー用品の購入」が18.71pt、「日常生活での外出自粛」が17.69pt出産した女性よりも少なかった。これは、「必要な買い物は混雑を控えて外出」「ネットショッピング活用」など、新しい生活様式を取り入れながら、不安を解消していったからと考えられるという。