SAGAサンライズパーク総合体育館(佐賀県佐賀市)にて12月6日、バレーボール女子・V1リーグの「久光スプリングス」対「埼玉上尾メディックス」戦が行われた。
同戦は、2日間にわたって行われた久光スプリングスのホームゲーム「佐賀大会」の2日目で、年内最後のリーグ戦となる。2020年の開幕戦では佐賀で勝利を収めていたことから、キャプテンの戸江真奈選手は「連勝して、このリーグを悔いなくいい形で終われるように頑張りたい」とコメントしていた。
5日の「JTマーヴェラス」戦では、各選手とも粘りを見せたものの、敗北を喫した久光スプリングス。挽回すべく挑んだ6日、第1セットを25-22で先取し、好スタートを切った。
エースの石井優希選手やフォルケ・アキンラデウォ選手は攻守で活躍しつつも、得点力の高い井上愛里沙選手や野本梨佳選手を活かす献身的なプレーが目立った。第1セットに続き、第2セットも連取するかと思われた中、終盤で逆転を許す形となり21―25で終わった。
第3セットで光ったのは、ベテラン・岩坂名奈選手の好サーブだった。流れをつかんだ久光スプリングスは、25-19で第3セットを奪取した。
続く第4セットは、両チームとも1点を奪い合う緊迫した展開が続くが、その雰囲気が変わったのが終盤。久光スプリングスは3回続けてブロックを決めて25-20で激戦を制した。セットカウント3-1で下し、年内最後のリーグ戦を白星で締めくくった。
全体的にディフェンスの良さが光る試合で、特に戸江選手の活躍が目立った。キャプテンとしてチームメイトを鼓舞しながら、ラリーが長くなっても粘り強くボールを追い何度もピンチを救う。度重なるケガを乗り越え、10月に4期ぶりにリーグ戦に復帰したばかりの長岡望悠選手も要所でアタック、ブロックで活躍。
ストレート勝ちにはならなかったものの、3セットを通して攻めと守りのバランスが良く、6月に引退した新鍋理沙選手の穴を選手全員で埋めていく気迫を感じる内容となった。今回の勝利で順位をひとつ上げての6位に。リーグ戦の再開となる2021年1月16日のヴィクトリーナ姫路戦から、巻き返しを狙っていく。
当日は、会場内に「久光製薬ブース」「久光スプリングス物販コーナー」を設置。久光スプリングスのグッズや久光製薬の健康関連商品を販売するコーナー、フォトスポットなどには、多くのファンが集まった。
また、選手と久光スプリングスの新マスコットキャラクター「ハルちゃん」、さまざまなご当地キャラクターが一堂に会する場面も。クリスマスバージョンのご当地キャラも登場し、会場を沸かせた。