2020年はいろいろな生活スタイルが変わりました。「外ではマスク必須、帰宅したら手洗い・うがい」が例年以上に習慣となった人も多いのではないでしょうか? とはいえ、なかなかケアできないのが衣類。とくにコートやジャケットなどのアウターは汚れが付く面積が広いのに、毎日洗うわけにもいきません。
今回、パナソニックが同社の家電を使った、手軽な衣類ケアを紹介するメディアセミナーを開催。パナソニック製品でなくても使えそうなテクニックもあったので紹介しましょう。
洗いにくいアウターや帽子は水を使わずに除菌
まずは、パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機「NA-VX900B」を使った衣類ケア。パナソニックの洗濯機らしく、水分に高い電圧を加えることで生成されるナノサイズの高粒子イオン「ナノイーX」を利用したケアです。ナノイーXによるケアの最も大きな特徴は、なんといっても水を使わずに除菌・消臭ができること。頻繁に洗えないジャケットや、型崩れが怖い帽子などを、毎日でもケアできます。
セミナー会場では、水を使わないでどれくらいケアできるかのデモンストレーションも。雑菌やウイルスの増減を見えるようにするのは難しいので、デモンストレーションでは2枚のタオルにアンモニア水を吹きつけ、そのうち1枚をNA-VX900BのナノイーXでケア。動作が終わったあと、ケア済みタオルとケアなしタオルのニオイを比較しました。ナノイー Xによる除菌・消臭モードは本来30分ほどかかりますが、15分の時点でタオルを取り出したところ……ケアしたタオルはビックリするくらいアンモニア臭を感じません。
効果が大きいことがわかった水なしケア。とはいえ、NA-VX900Bの実勢価格は380,000円前後(税別、2020年12月上旬時点)と、なかなか高価で気軽に買えるものではありません。いま使っている洗濯機に乾燥機能があれば、乾燥機能を利用して水なしケアができます。乾燥機能付き洗濯機の多くは「乾燥だけ運転」モードを備えているので、乾燥時の熱で水を使わずに衣類の除菌が可能です。
パナソニックがオススメするのは、各社のドラム式洗濯乾燥機の上位モデルが搭載している「ヒートポンプ」による乾燥。ヒートポンプは熱効率がよいので消費電力が少なく、一般的なヒーター式よりも低い温度で乾燥させるので、布が痛みにくいというメリットがあります。自宅で乾燥ケアをする場合は、自分の洗濯機がどのような乾燥方法を採用しているのかチェックしてみましょう。
衣類スチーマーでもっと手軽にケア
自宅の洗濯機に乾燥機能がなかったり、買い替えが難しかったりする場合は、衣類スチーマーがオススメです。
パナソニックの衣類スチーマー「NI-FS760」の特徴は、「どの角度でもしっかり蒸気が出」こと。本体内のタンクの水を吸い上げる給水口が常に下を向くように設計されているので、スチーマー本体をタテにしても横にしても、360°安定して蒸気が出てくるのです。
パナソニックの調査によると、衛生面が気になるアイテムの第1位はマスクという結果。マスクのような小さなアイテムなら、衣類スチーマーをかける時間は10秒もかかりません。NI-FS760は電源オンにしてから蒸気が出るまでの時間(立ち上がり)が約23秒と、予熱時間が短いのもうれしいところ。ただし、衣類スチーマーがかけられるマスクは、綿などの熱を加えてもよい素材のものだけ。市販の使い捨てマスクには利用できないので注意してください。
ここまで洗濯機と衣類スチーマーによる衣類ケアを紹介しましたが、応用できそうなケア方法はあったでしょうか? ズボラな筆者は衣類を入れてボタンを押すだけの「洗濯機による除菌」にお気に入り。我が家の洗濯機はパナソニック製ではないのですが、説明書を読むと「オゾンによる除菌」という項目があったので、さっそく水を使わないケアを始めました。一度、自宅の洗濯機の機能を見直してみるとよいかもしれませんね。また、洗濯機を10年以上使っている家庭なら、除菌ができる洗濯機を1つの選択ポイントにして、買い替えを検討してはいかがでしょうか。