NHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)で主人公・明智光秀の盟友・細川藤孝を好演している俳優の眞島秀和にインタビュー。3度目の出演で改めて感じた大河ドラマの凄みや、主演の長谷川博己をはじめとするキャストとの共演などについて話を聞いた。
大河ドラマ出演は、『天地人』(2009)、『軍師官兵衛』(2014)に続き3度目となるが、毎回緊張するという。「本当にそうそうたる役者の方たちがそろっているので、その中で演じる楽しさもあれば、怖さもある。かなりの緊張感がある現場で、何回目でも緊張します」と語った。
自身と同じく山形県米沢市出身である伊達政宗の生涯を描いた『独眼竜政宗』(1987)が「大河ドラマの入り口」だったという眞島。「大好きで全話見て、その次の『武田信玄』も全部見て、歴史が好きになるきっかけにもなったドラマですので、身が引き締まる思い、特別な作品に携わらせてもらうという思いがあります」と大河ドラマへの特別な思いを明かした。
演じている細川藤孝に関しては、「オールマイティーにいろんなことができる人物だと捉えていましたが、実際に撮影に入ると、そういう文化的な側面はあまり描かれていないので、若い時は理想に燃える熱い志を持った人物が徐々にバランス感覚に優れていくようになってきたのかなと思っています」と解釈。
また、「撮影に入る前にプロデューサーと監督から、まっすぐで熱い志を持った人物にしていきたいと聞いていたので、それをベースに演じています」と明かし、「複雑な状況をシンプルに捉えて判断を下していくようなイメージがある。そういうところはすごく共感が持てるというか、いいなと思っています」と藤孝への共感も語った。
今夏放送された読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』では、ダンディなイケオジながら実はカワイイものが好きすぎる主人公・小路三貴を演じ、藤孝とのギャップも話題となった。
ほかの作品から気持ちを切り替えるため、『麒麟がくる』の現場に入る前はオープニングの映像を毎回見るようにしているそうで、「そうすると身が引き締まる思いがして。テーマソングもかっこいいですよね。『麒麟がくる』の現場だなという感じになれるので、僕はいつもオープニングを見直します」と笑顔で話した。