ライカカメラは12月10日、Lマウントのレンズ交換式フルサイズセンサー搭載ミラーレスカメラ「ライカSL2-S」を発表した。2019年11月に発表された「SL2」のバリエーションモデルとなる製品で、撮像素子以外の主な仕様はほぼ共通。動画機能を高めることで、静止画と動画どちらも扱いたいユーザーに訴求するとしている。12月17日からライカストア、ライカブティック、ライカ正規特約店で発売を予定しており、価格は600,000円(税別)。
SL2-Sは、新開発した2,460万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載するLマウントのフルサイズミラーレスカメラ。センサー以外の主な仕様は販売中のSL2と共通で、約576万ドットのEVFや最大5.5段分の手ブレ補正、フルメタルボディや防塵防滴仕様も継承する。
撮影性能での違いとして、SL2-Sでは9コマ/秒(JPEG設定時)でストレージが尽きるまで無制限に連写可能。また、写真撮影はもとより動画制作でも優れた性能を発揮するとしており、ライカ独自のL-logをサポートして4:2:2 10bit/60fpsの動画撮影に対応する。内部ストレージへの記録と外部レコーダーへの記録を問わず、最大30分の連続撮影を行える他、将来的にはより高効率なHEVCコーデックに対応予定。このほか、波形モニター表示やオートフォローフォーカスなど、ファームウェアアップデートで動画機能のさらなる充実も予定している。主な仕様は以下の通り。
- Lマウント 電子接点装備
- 有効画素数2,460万画素 35mm判フルサイズ 裏面照射型CMOSセンサー
- 画像処理エンジン「LEICA MAESTRO III(ライカ・マエストロ・スリー)」
- 有機EL 約576万ドットのアイセンサー付き電子ビューファインダー
- 3.2型 210万ドットのタッチ操作対応背面ディスプレイ
- ISO 100~100000、30分~1/8,000秒のメカシャッター、60分~1/16,000秒の電子シャッター
- 最大5.5段の5軸ボディ内手ブレ補正機構(静止画および動画)
- Rec.709、L-Log Rec.2020、HLG Rec.2020のガンマ設定(動画)
- SDカードスロット×2(UHS-II対応)
- バッテリーパック「BP-SCL4」採用 約510枚撮影可能(CIPA基準)
- IEEE 802.11b/g/nに準拠するによるWi-Fi、Bluetooth 4.2(BLE)
- IP54に相当する防塵防滴仕様 アルミニウムとマグネシウムの総金属製ボディ
- 本体サイズ:約146×107×83mm(幅×高さ×奥行き)
- 重さ:約850g(バッテリー含まず)、約931g(バッテリー含む)