勝者は挑戦者決定二番勝負で広瀬章人八段と対戦。挑戦には本局含め3連勝が必要
第46期棋王戦挑戦者決定トーナメント(主催:共同通信社)の敗者復活戦、▲糸谷哲郎八段-△永瀬拓矢王座戦が12月11日に東京・将棋会館で行われています。勝者が挑戦者決定二番勝負に進出する大一番です。
永瀬王座は挑決トーナメントで横山泰明七段、千田翔太七段、飯島栄治七段を破ってベスト4に進出。しかし準決勝で広瀬章人八段に敗れて敗者復活戦に回り、久保利明九段に勝利して本局を迎えました。
糸谷八段は稲葉陽八段、上村亘五段、丸山忠久九段、久保利明九段を破って決勝に進むも、広瀬八段に敗れて挑決進出とはなりませんでした。
トーナメントで広瀬八段に敗れた者同士の敗者復活戦。広瀬八段との再戦をかなえるのは果たしてどちらになるでしょうか。
本局は振り駒の結果、糸谷八段が先手になりました。戦型は角換わりとなり、糸谷八段は得意の早繰り銀を採用します。永瀬王座も早繰り銀で応戦。両者攻めを重視した陣形選択です。
事前の想定通りの手順だったのか、糸谷八段は47手目まで持ち時間を1分も使わないノータイム指し。49手目にようやく2分の消費時間が記録されました。
11時30分時点では、永瀬王座が歩の手筋を駆使して攻めています。両者不安定でまとめにくい陣形のため、ここから落ち着いた展開になるとは考えにくい局面。見ていて面白い、華々しい技の掛け合いが期待できそうです。