JR北海道は2021年春のダイヤ改正にて、特急列車の減便・減車をはじめ、利用の少ない列車を閑散期に曜日運休とするなど、輸送力の調整を行う。
減便の対象となる特急列車は、函館~札幌間の特急「北斗」、札幌~旭川間の特急「カムイ」、旭川~網走間の特急「大雪」、旭川~稚内間の特急「サロベツ」。おもに定期列車を臨時列車に置き換え、閑散期の曜日運休などによる減便を予定している。
特急「北斗」は定期列車24本のうち、下り・上りの最終列車「北斗23・24号」を運転取りやめとする。これにともない、函館行の最終列車となる「北斗22号」は札幌駅の発車時刻を36分繰り下げる。「北斗22号」の後続となる「すずらん10号」も、札幌駅の発車時刻を28分繰り下げる。昼間の時間帯に運転される下り「北斗5号」、上り「北斗14号」は臨時列車に変更。閑散期の4・10・11月は水・木曜日を運休とする。
全体的な利用減少を踏まえ、「北斗」の編成見直しも行う。指定席を2両減らし、通常時は5両編成(グリーン車1両、普通車指定席2両、普通車自由席2両)での運転とし、状況に応じて増結する。
特急「カムイ」は定期列車48本のうち、前後の列車で代替可能な「カムイ9・28・29・42号」を臨時列車化。土休日とお盆・年末年始など利用の多い時期のみの運転とする。
特急「大雪」は定期列車4本すべて臨時列車化し、閑散期となる4・5・10・11月の火・水・木曜を運休に。特急「サロベツ」は定期列車4本のうち2本を臨時列車化し、同じく4・5・10・11月の火・水・木曜を運休とする。
その他、札幌~釧路間の特急「おおぞら」は利用減少を踏まえ、指定席を1両減らし、通常時は5両編成(グリーン車1両、普通車指定席2両、普通車自由席2両)で運転。新千歳空港駅発着の快速「エアポート」は朝・夜に運転される計6本(上下各3本)を土休日運休とする。