夫婦ともに耳が不自由なうさささん(@usasa21)ご夫婦。娘さんが赤ちゃんの頃、その泣き声にどのように気付いていたのか、というエピソードを描いたツイートが話題になっています。この漫画を投稿したきっかけなどについて、うさささんにお話を伺いました。

空腹、眠気、排泄……すべての欲求を「泣く」ことで伝える赤ちゃん。そんな赤ちゃんの泣き声を、夫婦ともに感音性難聴であるうさささんはどのように察知していたのでしょうか?

人によって個人差があるので、あくまでうさささんの場合ということですが、こんなアイテムがあるということを初めて知りました。たしかに振動であれば、眠っていたとしても比較的すぐに気付くことができますね。

この漫画を見た人からも、「こんな商品があるなんて初めて知りました」「どうしてるんだろうって疑問だったけど、そんな便利なものがあるんだ! 」「凄いなぁー機械も工夫も! 」「素晴らしい発明ですね」と、技術に対する驚きとうさささんの工夫に対する感動の声が寄せられていました。中には「どんなに隣で泣いてようが起きない旦那にもお勧めしたい」という声も……。

また、同じく聴覚に障がいを持つ方からはさまざまな体験談が。

「子育てとは違いますが、、聴覚障害の父もバイブレーション機能付きの腕時計型アラームが便利だと言っていました 」

「私の息子が赤ちゃんの時に「アラートマスター」と言うお知らせランプの機器を使って泣き声を感知してました。インターフォンも振動や光で知らせてくれるので助かります」

「私の場合、バイブレータが強すぎるのと色んな音を拾うのが辛くて、赤ちゃんの夜泣き対策は最終的に補聴器をつけたまま寝て対応しました。本当に声登録とか付いてくれたら助かりますよね」

「これ便利~これがあれば補聴器付けたまま寝なくていいな! 」

「今まさに現在進行形で使用しております(超眠い)」

「うちも聴覚障害者です。結婚はまだですが、この様な物があるとは、知らなかったです。勉強になりました」

同じものを使っている人やほかのアイテムをオススメする人など、うさささんの投稿をきかっけに、さまざまな情報が集まっていました。

投稿したきっかけはママ友

うさささんに、今回の漫画を投稿したきっかけや子育てについて、お話を伺いました。

――今回、この漫画を投稿されたきっかけを教えてください。

娘を妊娠中や出産後にお友達になったママさんからよく聞かれたのが、「どうやって娘ちゃんの泣き声に気付くの? 」でした。きっとこれはママさんに限らずいろんな方が知らないことなのでは、と思い漫画を描きました。

――赤ちゃん期の泣き声のほかに、耳が聞こえないことでこれまでの育児において特に大変だったことはどんなことですか?

夜中に子どもが体調を壊した時、すぐに病院に行くか行かないか判断を仰ぐための相談というのは、大抵が電話対応のみです。まだまだ問題は山積みだと思うのですが、メールでも相談を受け付けてくれるところがあったらいいなと思っています。幸い、まだそのようなことは起こっていないのですが……。

――現在2才の娘さんとは、普段は手話や読唇術で会話をされているのですか?

はい、読唇術がメインになっていますが、少しずつ手話も交えながら会話しています。

――娘さんのイヤイヤ期のお話など、子育て中の多くの人が「あるある」と共感できるエピソードも好評ですが、うさささんが子育てにおいて大切にされていることはどんなことでしょうか?

娘が言っていることがどうしても分からなかったら、「ママは耳がきこえないから、ゆっくり話してね」と、自分が理解できない理由を含めてしっかり話すようにしています。

また、相手に感謝の気持ちを伝えることを大切にしています。何かをしてもらったらしっかり目を合わせて「ありがとう」と話すよう娘に教えながら、自分自身も「ありがとう」「どういたしまして」を伝えています。

――最後に、今回のツイートに多くの反響があったことについて、率直なご感想などがあれば教えてください。

多くの方が知らなかった、と新たな発見ができたようで嬉しく思っています。耳が聞こえないママとしての生の声をお伝え出来たと実感しています。これをきっかけに、もっとよいものが開発されたらと思っています。

――ありがとうございました。


どんどんと便利なものが生み出される世の中、このような声をきっかけに、うさささんのようなお母さんやお父さんを少しでも助けることができるモノやサービスの登場に期待したいですね。