全国各地の絶品グルメが集まる東京・銀座。美味しいマグロを食べたいときにおすすめなのが「近畿大学水産研究所 銀座店」だ。

  • 「近畿大学水産研究所 銀座店」の看板メニューをゆっくりと満喫

"近代卒"の鮮魚が味わえる大人気店

「近畿大学水産研究所」は、2013年12月にオープン。近畿大学で完全養殖された「近大マグロ」をはじめとする“近大卒”の鮮魚が楽しめる人気店で、ランチ、ディナーと連日多くのグルメファンでにぎわっている。深海をイメージしているというシックなデザインの店内に入ると、「近大マグロ わたしの履歴書」として、この日提供される近大マグロの生まれた年、場所、性別、体長と体重が表示されていた。見ると、体長155.5cm、体重69.3kg。デカい!店には2日おきに入荷しており、船の上で締めて解体したものが凍らせずに届いて店内で捌いているのだとか。

  • 魚たちには近大の卒業証書が!

  • 深海をイメージしているという店内は落ち着いて食事が楽しめる空間

メニューを見ると、「近大〇〇」と書いてあるものと「近大産〇〇」と書かれているものがあるが、「近大〇〇」は商標登録されており、近大で生まれて卵から孵化して近大で育った魚だけに与えられる。同じ近大生まれでも、他の土地で育てられたマグロは「近大産マグロ」となる。近大マグロ以外にも、近大ブリ、近大マダイ、近大産シマアジ、近大産ヒラメ等が用意されている。冬場のこの時期は、「近大クエ鍋」のコースが大人気で連日予約が入っているそうだ。

  • 湯呑には近大で育てられている魚たちの名前がギッシリ

お造り、かま炙り……近代の鮮魚を実食!

この日いただいたのはこちらのメニュー。

「近大マグロと選抜鮮魚のお造り6点盛り」(税込3,080円)

  • 近大選抜メンバーのセンターはもちろん近大マグロ

マグロ2種(赤身・中トロ)、シマアジ、カンパチ、ブリ、マダイが乗った豪華なお造り。カンパチ以外はすべて商標登録されており、頭に「近大」が付く(カンパチのみ「近大産」)。とろけるような味わいのマグロをはじめ、どれも脂の乗りもよくて美味しい。ちなみに器は近大生が作ったものを使用しているというこだわりぶり。

  • 養殖ということでマグロの漁獲量が少なくなってきても安定した供給されるのも近大マグロの良いところ

  • お造り6点盛りには近大生が作った器が使われていた

「近大産シマアジと茗荷の海苔巻きお造り」(税込990円)

  • 見た目もキレイで食感も良い「近大産シマアジと茗荷の海苔巻きお造り」

近大産シマアジをシャリに見立てて、みょうが、大葉、胡瓜、生姜で作った海苔巻き。見た目も美しい一皿で、お酒のつまみに1テーブルに一皿は出るという人気メニュー。近大は和歌山県に養殖場があるため、和歌山の食材を使ったメニューも多く取り入れており、こちらのメニューにも紀州の梅肉ソースがあしらわれている。シマアジの旨味と具材の食感を梅肉ソースとわさびを交互につけて食べると、これはお酒が進むのがよくわかる。ちなみにお酒は和歌山の地酒、焼酎、ワイン等々なんでも揃っており、特に紀州の梅を使った梅酒、果実酒の種類が豊富なのが特徴。女性にも人気で、順番に梅酒を試していくお客さんもいるという。

「近大マグロのかま炙り」(税込880円)

  • 「近大マグロのかま炙り」はジューシーで食欲をそそる逸品

炙った香りも食欲がそそるかまは、ガッツリと肉厚で、身をこそぎとって頬張ると柔らかくてジューシーで絶品。脂が乗っているもののしつこくなく、後味も良かった。これはかなりお酒にも合いそうだし、絶対食べてみてほしい。

その他、「近大選抜鮮魚のあら汁」(税込495円)、和歌山の郷土料理「めはり寿司」(税込605円)等々、近大生まれの鮮魚と和歌山の食材を使った料理がズラリと並んでいて、目移りするばかり。店内には個室、半個室も用意されているので、時節柄人との接触が気になる人にもおすすめ。大勢でワイワイするのが難しい今年の年末だけに、少人数で静かにゆっくり美味しい料理を味わうのにピッタリだ。ランチタイムには、握り寿司ランチなども楽しめるので、産地が詳しくわかり安心、安全で美味しい近大マグロを食べに銀座まで足を運んでみよう。

●information
「近畿大学水産研究所 銀座店」
東京都中央区銀座6丁目2番先
東京高速道路山下ビル2階(銀座コリドー街)
営業時間
ランチ 11時30分~15時(L.O.14時)
ディナー 17~23時(L.O.22時)
休:不定休(年末年始休業)