iPhoneは煎じ詰めれば電化製品ですから、動作時には必ず電力を消費します。いわゆる待ち受け状態も電力を消費しますし、指1本触れず机の上に放置していてもわずかとはいえ電力を消費し続けますから、半日ほどすればバッテリー残量は結構減っているものです。
しかし、経験則に照らしてみても明らかにバッテリーの減るペースが速い、就寝前にそこそこあったバッテリーが起きたら残りわずかだった、というのは納得できない話。明らかに一般的なペースより速くバッテリーを消費しているのであれば、原因を突き止めなければなりません。
まずは『設定』→「バッテリー」画面を表示します。そこに2つある棒グラフのうち、上のグラフ(バッテリー残量)の深夜時間帯をタップしてみましょう。自分が就寝していてiPhoneに触れるはずもない時間帯、たとえば2時や3時をタップすると、そのとき電力を消費していたアプリが画面下部に表示されます。
表示されたアプリの情報を注意深く見ると、「位置情報」や「バックグラウンド」と表示されているかもしれません。これは、iPhoneが操作されていない状態・ロック状態でもアプリが動作し、位置情報の取得を行っていたことを意味します。位置情報を活用するゲーム(いわゆる「位置ゲー」)の多くは、バックグラウンドで緯度・経度などの情報を繰り返し取得するものが多く、設定次第ではロック状態でもそれなりに電力を消費します。
人気アプリ「ドラゴンクエストウォーク」もその1つで、バックグラウンドで動作している間も距離と位置を計測する「いつでも歩数カウント」という機能を有効にしていると、iPhoneに触れることのない深夜でも電力を消費し続けます。バッテリーの減るペースが気になる場合は、この機能をオフにしてみましょう。