西武鉄道は8日、府中市と協力して進めてきた多摩川線多磨駅の橋上駅舎化と自由通路整備に関して、12月23日から橋上駅舎と自由通路の供用を開始すると発表した。
今回の整備により、東口が新設され、駅東側からのアクセス向上が図られるほか、エレベーターなどのバリアフリー施設が設置され、利便性・安全性が向上する。
橋上駅舎・自由通路内の壁面には、多磨駅周辺の魅力のひとつである桜をモチーフにしたメモリアルアートを制作。11月13~15日に開催した「多磨駅に桜を描こう!」イベントにて、利用者に花びらのモチーフを作成してもらい、一緒に作り上げたもので、新しい橋上駅舎と自由通路を彩る。
多磨駅の橋上駅舎・自由通路は12月23日初電車から供用開始され、橋上駅舎ではエレベーター1基・エスカレーター1基が使用可能に。現在の西側地上にある改札口と駅事務室を2階へ移転する。
自由通路の供用開始により、線路をまたいで駅の西側と東側を往来できるようになり、駅東側にも出入口を新設することで、橋上駅舎から自由通路を通って直接東側へアクセスできるようになる。地上と2階を結ぶエレベーターとエスカレーターを西側・東側に各1基ずつ供用開始する。
既存の地下通路は12月23日に閉鎖。橋上駅舎・自由通路の供用開始後、既存の駅舎を撤去し、ホームの拡幅やホーム上家の設置などの整備を進める。2021年度の完成を予定している。