Synologyは12月7日、年次イベント「Synology 2021 AND BEYOND」をYouTubeで公開し、一新されたオペレーティングシステム「DSM 7.0」について紹介した。DSM 7.0のパブリックベータ版「DSM 7.0 beta」は12月8日に提供を開始。これにあわせて新しい写真管理アプリケーション「Synology Photos」がDSM 7.0 beta向けに提供されており、紹介動画が公開された。Synology PhotosはDSM 7.0 betaに対応する機器にインストールして体験できる。
Synologyは同社製NAS製品に、オペレーティングシステムとしてDSM(DiskStation Manager)を提供しており、Synology PhotosはそのNAS上のDSMで動作する写真管理用のアプリケーション。写真管理アプリケーションは全Synology製品ユーザーのおよそ半分が使用しているという人気の機能で、Synology Photosでは2007年から提供されてきた「Photo Station」と2017年から提供されてきた「Moments」を統合した点が特徴だ。
Photo Stationではフォルダベースの画像データ管理やアクセス権限の設定、リンク保護オプションを提供。その後スマートフォンでの写真撮影や利用拡大に伴ってMomentsの提供を開始し、画像データのバックアップやアルバムの共有、顔認識機能やタイムライン表示をサポートしてきた。しかし、2つのアプリで機能が分かれてしまっていると同社は指摘。今回のDSM 7.0アップデートにあわせて、両機能を統合した新しい画像管理アプリケーション「Synology Photo」を提供する。
新しく提供されるSynology Photosでは、クライアント側でサムネイルを生成し、画像データのアップロード速度を100倍高速に行えるようパフォーマンスを劇的に向上。Photo Stationのようにフォルダベースでのデータ管理やアクセス権限の設定に対応し、Momentsのように一覧性の高い表示を利用してアルバムを作成し、共有できる。
また、高度なソート機能として「Smart Search Filter」を搭載。撮影データのメタデータを指定し、撮影したカメラやレンズ、絞りなどの撮影情報を選ぶことで、目的の画像を素早く探し出せるようになるという。