コシナは12月8日、フルサイズVMマウント専用設計を採用した標準レンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM」を発表した。2021年1月から発売を予定しており、価格は120,000円(税別)。専用フード「LH-13」も10,000円(税別)で用意する。
ソニーEマウント向けに販売している製品の光学系をベースに、フルサイズVMマウント向けに最適化したという標準レンズ。ソニーEマウント版よりもさらに引き締まったスタイルを実現しており、レンジファインダー型カメラを使用した際のケラレを抑制。コンパクトなサイズ感で妥協のない光学性能を達成しつつ、ハンドリングにも優れるとしている。
アポクロマート設計を採用することで、軸上色収差など各種収差を徹底的に排除している点が特徴。解像力やコントラストの再現性においても究極の性能を追求し、フォーカス位置によらない描写性能を実現するフローティング機構も搭載する。50mm F2という慣れ親しんだ標準レンズの価値観を、一変させる性能を誇るという。
総金属鏡筒を採用して高い剛性感と耐久性を備える。レンズ構成は異常部分分散レンズ2枚と両面非球面レンズ2枚を含む8群10枚で、絞りはF2~F16、絞り羽根は12枚(F2~F5.6で円形絞り)、最短撮影距離は0.7m、距離径連動範囲は0.7m~無限遠(ボディにより異なる)。本体サイズは55.6×53mm(最大径×長さ)、フィルター径は49mm、重さは288g。
なお、同社製マウントアダプターを介してソニーEマウント、富士フイルムXマウント、ニコンZマウントのデジタルカメラに装着できるが、本製品はMマウント向けに最適化されているため、これらのボディでは本来の性能は発揮できないとのこと。