俳優の松山ケンイチが主演を務める映画『BLUE/ブルー』(2021年4月公開)が公開されることが8日に明らかになった。

  • 上段左から松山ケンイチ、木村文乃。下段左から柄本時生、東出昌大

    上段左から松山ケンイチ、木村文乃。下段左から柄本時生、東出昌大

同作は『ヒメアノ~ル』『犬猿』などを手掛ける吉田恵輔(「吉」は「つちよし」)が監督・脚本を務めた完全オリジナル作。挑戦者を象徴する”ブルーコーナー”で戦い続ける者たちの生き様を描く。すべてを賭けてボクシングに挑んでも、成功は約束されていない。それでも前に進む姿が胸を打つ、静かに熱い若者たちの物語となっている。

主人公は誰よりも努力し情熱を注ぐも、負け続きの先輩ボクサー・瓜田(松山ケンイチ)。同じジムに所属するのは、抜群の才能とセンスを持ち、チャンピオン目前の後輩・小川(東出昌大)と、好きな娘の為に始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎(柄本時生)で、彼らの挑戦を見守るヒロインは、瓜田の初恋の人で今は小川の婚約者・千佳(木村文乃)。撮影は2019年10月〜11月に行われ、吉田監督が8年の構想期間をかけ自ら脚本を書き上げた渾身の一作に実力派キャストたちが集った。

松山ケンイチ コメント

吉田監督の作品は言語化できない映画言語だと感じていましたが、今回の脚本もそうでした。この脚本を読んだ時の感動を表現する言葉が今でも見つかりません。瓜田は、自分の培ってきた全てを他人になんの躊躇もなく差し出すことができる人です。敗者は勝者を作り想いを繋ぎます。またその勝者はいつか敗者となり次の勝者を作り繋ぎます。自分は次の世代に何を繋いでいくのか考えさせられました。

木村文乃 コメント

ずっと素敵だなと思う作品を作られている吉田監督とのお仕事のチャンスに、これは面白くなるぞ、とマネージャーさんと喜んだことを覚えています。一途で真っ直ぐでどうしようもない、そんな゙男゙と言う存在をとても愛おしく思う映画が出来ました。

柄本時生 コメント

肉体を使う仕事をほとんどしたことが無かったので楽しかったです。ここまでボクサーを描かれた本はないのかなと。。
ボクシング以外無いんだと言われている感じがしました。静かに起きる衝動を是非。

東出昌大 コメント

4人のボクサーの人生が映っていました。
教訓めいた事も、下手したら感動すらも、お届け出来ないかも知れません。
しかし、紛れもない事実として、人生を賭けて戦う人々が映っていたこの映画を、私は愛おしく思います。

監督・脚本・殺陣指導:吉田恵輔 コメント

中学生の頃から現在まで、30年近くボクシングをやっています。何箇所もジムを渡り歩き、沢山のボクサーと出会い、見送っていきました。そんな自分だからこそ描ける、名もなきボクサー達に花束を渡すような作品を作ったつもりです。