きょう8日と15日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドキュメンタリー番組『セブンルール』(毎週火曜23:00~)では、“天才”と呼ばれる娘と育てた母に密着する。

  • 廣津留真理さん(左)と娘のすみれさん=カンテレ提供

今回の主人公は、大分県で子ども向けの英語教育を行う「ディリーゴ英語教室」の代表・廣津留真理さんと、その娘でバイオリニストの廣津留すみれさん。すみれさんは、大分県の公立高校から塾に通わず家庭学習のみで、世界中から秀才が集まるアメリカのハーバード大学に現役合格。応用数学や社会学を学び、首席で卒業した。

さらにその後、世界最高峰の音楽大学・ジュリアード音楽院へ進学し、同じく首席で卒業。現在は、コロナの影響でアメリカから一時帰国し、国内を中心にバイオリンの演奏会や、自身の留学経験をもとにした講演活動などを行っている。

世界を舞台に活躍するすみれさんだが、幼少期から能力を伸ばすための教育を担ってきたのが、母・真理さんだった。娘がハーバードに合格し渡米した後に、娘に実践した教育を元に、英語教室を起業。教育書を200冊以上読破し、独自の英語学習法を確立させた。

そんな彼女の授業では、小学校低学年の子どもが大学入試レベルの英語に触れる。ABCの書き取りや文法を教えない型破りな英語教室だが、外国人を含む約30人の講師が在籍し、これまでの教え子は1万人以上、東京大学や難関医学部合格など、多くの実績を上げている。

大分県出身の母・真理さんは、英語教師の父のもと、英語に囲まれた環境で育った。バブル全盛期に早稲田大学に進学。学生生活を謳歌し、卒業後は翻訳業で生計を立てながら、イタリア・ドイツなどヨーロッパを中心に放浪生活を送ったが、20代後半で地元の大分に戻って結婚し、娘・すみれさんを出産。「娘の可能性を引き出してあげたい」と、赤ちゃんの頃から独自の教育法を実践した結果、わずか2歳で英語の絵本を母親に読み聞かせはじめ、4歳で英検3級に合格。中学3年生レベルの英語が話せるようになり、バイオリンの腕前も国際コンクールに出場するほど上達した。

今回、カメラは母と娘のそれぞれに密着し、教育法や学習法だけでなく、仕事現場や自宅、特別な親子関係まで映し出す。「大切なのは、その人を高みに導く指導法」と語る真理さん。「天才だから…は失礼。その分、努力を重ねてきた」というすみれさん。従来の常識を変える母の教育法とは。そして、娘の実践法とは。2週にわたって、廣津留親子の“能力を伸ばす”7つのルールをひも解いていく。

スタジオでは、廣津留親子の英語学習法に衝撃を受けた出演者が、思い思いに感想をぶつけ合う。青木崇高は、「我々が学習してきたものは無駄だらけだったのか…」と落胆し、長濱ねるは「文法で覚えるテスト勉強英語だと、結局しゃべれない…」とボヤく。本谷有希子は「恥ずかしくて、絶対に英語の発音するもんか!」と意固地になった中学時代の留学経験を振り返り、羞恥心の問題を指摘。YOUは、恥ずかしさを捨てるためのアイデアを提案し、自ら「APPLE」と発音してみせる一方、尾崎世界観は「羞恥心があるからごはんが食べられる」と、自身の回り道論で物議を醸す。