意外と忘れてしまいがちな敬語表現。特にビジネスシーンでは、正しい言葉を使いたいものです。本記事では、「買う」の謙譲語表現について、言い方や活用シーン、例文を解説していきます。

「買う」の謙譲語は?

「買う」の謙譲語は、「買わせていただく」です。謙譲語は、相手より一歩下がった立場で使う敬語であり、「買わせていただく」は、自分より目上の人に対して、自分が買うことを伝える場合に使います。

  • 「買う」の謙譲語は「買わせていただく」

    「買う」の謙譲語は「買わせていただく」

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もっと詳しく : 敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)活用表

「買わせていただく」の使い方

「買わせていただく」は、「買う」の謙譲語として話し言葉で使われる表現です。「買う」という意味で「買わせていただく」という言葉を使いたいときには、「買わせていただく」の前に「パソコンを」「ゴルフセットを」などの、自分が相手に伝えたい内容を補いましょう。

ただし「買う」という行為自体が、「自分のお金」を使って「自分の意志」で行うものである以上、あえて遜(へりくだ)って表現する機会はそう多くはないかもしれません。通常は、購入者の方が販売者よりも立場は上であり、謙譲語を使用する必然性がないからです。

実際に用いる例としては、目上の人から有償で物品を譲り受ける際に「買わせていただきます」と告げる、取引先に対して「御社の製品を当社で買わせていただきます」などと報告するケースなどが該当するでしょう。あるいは、販売者に対して敬意を示しながら、「この商品を買わせていただくことはできますか」などと尋ねることもあるかもしれません。

「買う」の謙譲語を使う場面と例文

ビジネスシーンで「買う」の謙譲語を使う場面と例文を紹介します。

  • 取引先の製品を購入する場合

「御社の製品を当社で買わせていただきます」

  • 目上の人から有償で物品を譲り受ける場合

「よろしければ、是非買わせていただきたいです」

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「買う」の謙譲語としては、主に「買わせていただく」が挙げられます。言葉の適切な敬語表現をマスターし、ビジネスシーンで正しく使えるようにしましょう。