俳優の福士蒼汰が主演を務める、テレビ東京のスペシャルドラマ『神様のカルテ』(2021年1月クール放送)キャストが6日に明らかになった。

  • 左から福士蒼汰、清野菜名

    左から福士蒼汰、清野菜名

同作は現役の医師・夏川草介のベストセラー小説で映画化もされた『神様のカルテ』シリーズの実写化作。原作計4冊の長編を、2時間×4話=計8時間のSP連続ドラマとして放送する。信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く内科医・栗原一止(福士蒼汰)が患者や恩師との別れ、地方医療の現実を経験し、「良い医者とは何か?」を追い求める軌跡を描く。

今回公開されたのが、主人公・栗原一止を支えドラマで大切な役どころを演じる2人。清野菜名が信州の医療現場で幾つもの試練に立ち向かう夫・一止を温かく支える妻で山岳写真家の栗原榛名を演じ、北大路欣也が一止の師匠で、“信州のゴッドハンド”と呼ばれる消化器内科部長・大狸先生(板垣源蔵)を演じる。さらに、主人公・栗原一止を演じる福士の役写真も、清野菜名&北大路欣也とともに公開となった。

清野菜名 コメント

・「神様のカルテ」の今作品に対する思いや、2時間×4話という枠組みに対する意気込みなどお聞かせください。

今回、新しい枠へのチャレンジに参加できることがとても光栄です。
医療の現場で働いている皆様に、改めて尊敬の念を込めて、作品づくりをしていこうと思います。
そして、病院から働いて帰ってくる、一止(旦那)を支えられたらと思います。

・原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。

連携で救われていく命、救えなくともその中で生まれる人と人との温かい関係。
涙なしでは見られないとても素敵な作品でした。

・栗原榛名(ハル)という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。

ハルが住んでいる「御嶽荘」で、病院とはまた違った、温かいホッとする空間を住人たちと過ごしたいなぁと思います。

・視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。

みなさんの、心のどこかを少しでも支えられるような作品になると嬉しいです。

北大路欣也 コメント

・『神様のカルテ』初ドラマ化となりますが、オファーを受けた時の感想をお聞かせください。

素晴らしい作品からのオファーをいただき喜びと同時に身の引き締まる思いです。自然体で参加したい。

・原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。

人にとって一番大切なものは何かそれを追い求める自由が与えられている我々人間。
医療・治療・療養・ケアに携わる人々への感謝の念が募ります。

・大狸先生という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。

初心(うぶ)な心を大事に素直に生き抜く男、大狸先生に憧れます。

・視聴者のみなさんへメッセージをお願い致します。

"人間は生かされている"その感謝と喜びを共有したい。

田辺勇人プロデューサー(テレビ東京 制作局 ドラマ室) コメント

原作ファンの方々にも人気があり、ドラマでも一止を支える大切なキャラクターとなるハルと大狸先生。
この2人を清野菜名さん、北大路欣也さんに演じて頂くことになり、大変嬉しく思います。

ハルは一止の妻であり世界を股にかける山岳写真家。繊細な心を持ち、可愛らしさの中に雪山に一人で登るような強靭な精神力を持っている女性です。「もしかしたらこの世に存在しないのでは?」というくらい男性の理想の奥さんで、ある種寓話的な存在かもしれません、笑。ただ、ハルにも複雑な“過去”があり、悲しみの上に“今”があり“未来”があります。
そんなハルをコメディ、ミステリー、アクションなどジャンル問わず活躍を続け、優しさと強さを併せ持つ清野さんに演じて頂きたく、今回オファーをさせて頂きました。医師として働く一止を支え、世界一美味しいコーヒーを淹れるハルの姿、個性豊かな住人に囲まれた「御嶽荘」での振る舞いにもご注目下さい!
そして一止の師匠で、ある信念を持ちながら「24時間365日対応」を掲げる本庄病院の内科部長・大狸先生。
「良い医師とは何か?」を問い続ける一止の道しるべでもあり、父親のような存在でもあります。
豪快に笑い、調子がよく、破天荒だけど腕は確か。そんな一癖ある大狸先生を圧倒的な存在感を持ちながら、数多くの作品で今なお新しい魅力を発信し続ける北大路さんに演じて頂けることになりました。先日、出演を決めて頂いた理由を聞いた時、素直に嬉しかったと同時に改めてこのドラマが持つ意味や責任を感じました。北大路さん演じる大狸先生がどんな言葉を発し、どんな行動をとり、どんな明るい光を照らしてくれるのか、皆さん楽しみにお待ち頂ければと思います。

ドラマ制作は不要不急のものかもしれません。ただ、もしかしたら誰かにとって必要なものかもしれません。
何が正しいのかは正直分かりませんが、だからこそ信念を持って制作し皆さんにお届けしたいと思います。
『神様のカルテ』は、劇的な奇跡が起きるドラマではありません。
「優しい人も大切な人も、楽しい人も素敵な人も、みんな亡くなります」ハルの言葉です。
「人間にはな、神様のカルテってもんがあるんだ」大狸先生の言葉です。
答えのない日々の中、一筋の確かな希望を描きます。
いつか、誰かの心の支えになれるドラマを―
宜しくお願い致します。

(C)テレビ東京