テレビ東京の須黒清華アナウンサーが、同局『出没! アド街ック天国』(毎週土曜21:00~21:54放送)を卒業することが4日、明らかになった。後任は片渕茜アナウンサーが務める。

  • 須黒清華アナウンサー

    須黒清華アナウンサー

須黒アナは同番組の3代目秘書(司会)を務めていたが、産休入りを前にアド街最後の収録に臨み、後任アナウンサーとバトンタッチ。『アド街』2013年4月6日「後楽園」から出演し、2020年12月19日放送「明治神宮」までの出演となり、7年8カ月にわたり出演した。

最後の収録では、VTRで初登場時の初々しい須黒アナが、得意のY字バランスのポーズを決める様子や、初代宣伝部長・愛川欽也さんとの懐かしい映像などが登場。涙をぬぐった須黒アナは、2代目宣伝部長・井ノ原快彦から花束を受け取り「これからはアド街のファンとして、井ノ原さんがおじいちゃんになるまで観続けたいです」と笑顔を見せた。峰竜太、薬丸裕英、山田五郎ら出演者からもあたたかいエールが贈られ、スタッフの拍手に包まれての卒業となった。

新たに4代目秘書を務めるのは、『開運! なんでも鑑定団』(毎週火曜20:54~)出演でもおなじみの片渕茜アナウンサー(2016年入社)。『アド街』には、2020年9月19日、26日、10月3日の放送で、風邪をひいた須黒アナのピンチヒッターを務め出演したこともある。2021年1月9日放送「ハッピーな埼玉」(90分スペシャル)から登場する。

須黒清華アナウンサー コメント

最後の収録を終えて、今、番組を離れる寂しさをひしひしと感じています。
初回の収録前、愛川さんやスタッフの皆さんが、「そのままで良いんだよ」と言って背中を押してくださったことを昨日のことのように思い出します。
峰さん、薬丸さん、五郎さんもいつも優しく見守ってくださり、本当に温かい現場でした。
7年半担当した中で1番思い出に残っているのは、アド街1000回放送を機に愛川さんから井ノ原さんへバトンタッチした時のことです。
愛川さんは最後まで誰にも病気のことを伝えず、爽やかに番組を離れていかれて、当時はとても寂しかったのですが、今考えると本当にかっこいい去り方だったなと思います。
そして新しく宣伝部長に就任された井ノ原さんが番組の雰囲気にぴったりで、あっという間に番組に馴染まれたことも驚きでした。井ノ原さんの温かく周りを包み込む太陽のような人柄のおかげなのですが、番組のパワーがそんな井ノ原さんを引き寄せたのかなとも思っています。
新しい形のアド街が出来上がっていくその瞬間を一緒に過ごすことができたのは、貴重な経験でした。

アド街の魅力といえば、何と言っても25年分の様々な街の歴史が記録されていることです。変わりゆく街の姿だけではなく、そこに息づく街の人たちの笑顔や涙、街を支える苦労や愛など、アド街でしか見られないリアルな表情がたくさん収められているんです。
アド街の25年スペシャルでは、そんな街の人たちの姿にジーンときてしまいました。
愛川さんの言葉「街を作るのは人なんだ」という言葉が、時代とともに形が変わっても番組にしっかりと根付いているのだと思います。
そしてレギュラーの皆さんがとっても街に詳しい! 峰さんはほぼ毎回街の下見に行かれていますし、薬丸さんは本当にグルメに詳しく、どの街にも必ずと言って良いほど行きつけのお店があります。そして五郎さんの歴史解説は毎回勉強になることばかり。そんなレギュラーの皆さんの存在が、番組に深みを出しているのだと思っています。

視聴者の皆様へ
今まで応援していただき、本当にありがとうございました。他の番組の取材で街に出ると、「アド街見てるよ!」と多くの方から声をかけていただき、いつも元気を頂いていました。今はコロナで大変な時代ですが、いつかそんな時もあったねと笑える日が来るまで、皆さんが街を支え続けた姿が番組を通じて多くの人に伝わり、残っていけばいいなと思っています。これからも10年20年と長く続く番組になるよう、引き続き応援よろしくお願いいたします!
後任の片渕アナウンサーは努力家で度胸があり、みんなに愛されるキャラクターの持ち主です。片渕さんなら井ノ原さんの良きパートナーとして、きちんとバトンを引き継いでいってくれると期待しています。得意のダンスにも注目です!今後のアド街にもぜひ、ご期待ください!

片渕茜アナウンサー コメント

『出没! アド街ック天国』は25年続く長寿番組で、さらに先輩アナウンサーが代々秘書役をされているということもあり、4代目としてバトンを受け取ることができ光栄です。
東京生活5年目。東京に慣れてきたようでまだまだ知らないことばかりだと日々感じています。 以前代役を務めたとき、VTRに登場したカレー屋さんに早速行ってきましたが(笑)、これからも番組を担当しつつその街の魅力を体感しに、私もさまざまな街に実際に出没してまわりたいと思っています。
代役として『出没! アド街ック天国』の収録現場に初めてお邪魔したとき、長寿番組ならではのスタッフのみなさんの安心感、出演者のみなさんの信頼感がひしひしと伝わってきました。
番組を引き継ぐにあたり須黒さんとお話しをした際も、須黒さんが井ノ原さん、峰さん、薬丸さん、五郎さんの食の趣味などを細かく熟知されていて驚きました。

今後番組に携わりながら、私も番組や視聴者の皆様との信頼関係を積み重ねていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

小高亮プロデューサー コメント

須黒、7年半大変お疲れ様でした。私より年下ですが本当に“頼れるねえさん”でいてくれて、ありがとうございました。須黒の存在が『アド街』の歴史を支えてくれたことは間違いないと思います。これからは番組を見守ってもらいながら、引き続き仲間として支えてくれたらありがたいです。片渕は見かけによらず(?)落ち着いていて肝が据わっているタイプなので『アド街』という老舗ののれんを上手く引き継いでくれると思います。番組も新鮮な気持ちに立ちかえる良い機会なので、片渕と一緒にここからまた新たな歴史を紡いでいきたいです。
2021年から、また新たな「アド街」を宜しくお願い致します。

(C)テレビ東京