米Googleは12月3日 (現地時間)、この冬にAndroidユーザーが利用できるようになる5つの新機能を公表した。

2つの絵文字を組み合わせてユニークなステッカーを作成するGboardの「Emoji Kitchen」。例えば、スマイリーを選ぶと、ハート目やサル、ゴーストの絵文字とマッシュアップしたステッカーが提案される。ユニークな表現が広がる「Emoji Kitchen」だが、ベースにする絵文字を選べるだけで、組み合わせは提案されたデザインを選ぶしかなかった。現在Gboardのベータ版で試されている新機能では、2つの絵文字をタップしてユーザーが組み合わせをカスタマイズできる。また、1つの絵文字をダブルタップすることで、感情表現をより強調した絵文字を見つけられる機能も追加される。Android 6.0以上のGboardで、数週間中に利用できるようになる予定。

  • Emoji Kitchen

    スマイリーとパイナップルの絵文字を選ぶと、2つの絵文字を組み合わせたステッカーの提案が表示される

Androidデバイス間の近距離ファイル共有機能「Nearby Share」で、Google Playのアプリを共有できるようになる。Wi-Fiもセルラーも利用できない状況でも、Google Playを開いて「Share Apps」メニューの「My Apps & Games」から共有したいアプリを選択することで、近くのAndroidデバイスにアプリを送信できる。数週間中にアップデートのロールアウトが始まる予定。

  • Nearby Share

    「Nearby Share」でデバイス間のアプリ送信が可能に

Googleマップ・アプリの「Commute」(通勤)タブを「Go」タブに刷新し、ユーザーがよく訪れる場所へのナビゲーションの利用を改善する。学校やよく買い物に行くストアなどをピン留めすると、Goタブからそれらを選んで、ワンタップで経路案内、交通状況、ETA(到着予想時刻)などにアクセスできる。特定のルートのピン留めも可能で、公共の交通機関を使ったルートをピン留めすると出発時刻や到着時刻などをすばやく確認できるようになる。「Go」タブは数週間中にAndroid版とiOS版のGoogleマップ・アプリで利用できるようになる。

  • Googleマップ・アプリのGoタブ

    よく利用する目的地やルートをピンして、いつでもすぐに利用できるように

オーディオブックが用意されていない書籍でも、Google Playブックスではオーディオで楽しめるチャンスが拡大する。ナレーションを自動生成するGoogleの新ツールを米国と英国においてパブリッシャとベータテストしており、2021年の初めに全てのパブリッシャにロールアウトを開始する。

音声コマンドを使ってAndroidデバイスを操作できる「Voice Access」。障害を持つ人達のためのユーザー補助機能だが、ハンズフリーのデバイス操作にも役立つ機能だ。現在ベータテスト中の新版では、Voice AccessがAndroid 11だけではなく、Android 6.0以上のデバイスで利用できるようになる。