ブラザー販売は12月3日、プロジェクターやカメラスキャン機能、大型タッチパネルを搭載した家庭用ミシンの最上位モデル「LUMINAIRE XP1」(ルミナイアー XP1)を発表した。2021年1月下旬に発売する。希望小売価格は税別200万円。目標販売台数は年間20台。

  • ルミナイアー XP1

「ルミナイアー XP1」は、家庭用ミシン業界で初めてミシン本体にプロジェクターを搭載し、PCを使わずにオリジナル刺しゅうデータが作成できる、同社家庭用ミシンの最上位モデル。「ルミナイアー」という名称は、プロジェクターの光のように、ハイクオリティな作品作りを目指すミシン上級者の新しい作品の光になるような価値を届ける、という意味が込められている。

家庭用ミシンは、コロナ禍のマスク制作を発端とした「手作り」需要で販売台数が伸びているという。これを受け、“最上位モデルをさらに上回るハイクラスモデル”として、「ルミナイアー XP1」を発表した。

最上級の操作性を実現すべく、本体には縫製前のシミュレーションができるプロジェクター、オリジナルの刺しゅうデータが作れるカメラスキャン機能、10.1インチの大型液晶タッチパネルなどを搭載。

プロジェクターは、布地に刺しゅうや実用縫いの模様を映し、縫製前の位置確認や、完成イメージを縫う前にシュミレーションできる。また、布地に投影した操作画面を付属のタッチペンで操作することも可能。

  • ミシン本体にプロジェクターを内蔵し、刺しゅう模様などを縫う前に投影できる

カメラスキャン機能では、本体だけで手書きのイラストをスキャンし、独自の刺しゅうデータを作成できる。無線LANも搭載するため、ブラザーのPC向け刺しゅうデータ作成ソフトウェア「刺しゅうPRO11」をインストールしたPCから、刺しゅうデータを本体に転送できる。また、約1200種類の刺しゅうデータもあらかじめ内蔵されている。このほか、家庭用ミシン業界最大サイズである40.8×27.2cmの刺しゅう枠を備え、大型の刺しゅうができることも特徴だ。

  • 投影した操作画面をタッチペンで触って操作できる

  • 紙などに手書きで描いた文字やイラストを本体で読み取り、刺しゅうデータとして活用できる。PCが不要で、ミシンだけで作業を完結できるのがポイント

本体右側には10.1インチの大型タッチパネルを搭載。ミシンの操作を、スワイプやスクロールなど、タブレット端末と同じような感覚で行える。

「ルミナイアー XP1」の本体サイズはW690×D322×H349mm、重さは約16.9kg。内蔵刺しゅう模様数は1,297模様(うちディズニー・デザインは182模様)。

  • PC向け刺しゅうデータ作成ソフトウェア「刺しゅうPRO11」(別売)のデータを無線LANで「ルミナイアー XP1」に転送

  • 業界最大サイズという、最大40.8×27.2cmの刺しゅう枠を備える