イヤホンで音楽を聴いていると、それほど音量を上げていなくても周囲の音に気付けませんよね。宅配便がやってきたときのドアベルの音にかぎらず、家族から話しかけられてもなかなか気付くことができません。カナル型と呼ばれる耳栓型のイヤホンは、その構造上外部の音を遮断するので無理もありません。

音楽を聴いていたいけれど周囲の音にも気付けるようにしたい...そんなときには、3つの対策を考えてみましょう。

ひとつは、外音取り込み機能を備えたイヤホンへの買い替えです。アンビエントモードとも呼ばれるその機能は、イヤホンに内蔵された小型マイクで周囲の音を拾い、音楽とミックスして鼓膜に届けるというもので、音楽を聴きつつも周囲の音を聞き取ることが可能になります。AirPods Proなど多くのイヤホンが対応しており、予算さえ許せば悪くない選択肢といえるでしょう。

ただし、音楽を大音量で聴いていると小さな音は打ち消されてしまいがちですし、屋外で利用しているときには風切り音が気になるかもしれません。マイクで拾った音を加工する都合上、屋内で利用していてもふだん以上に換気扇の音が気になる、といったケースはありえます。

骨を振動させて聴覚神経に音を伝える「骨伝導イヤホン」も選択肢に挙げられます。こちらは耳を覆うものがないため、周囲の音が自然に聞こえます。音質では従来型のイヤホンに及ばないものの、近年性能向上が著しく、じゅうぶん音楽鑑賞に耐えられる製品も登場しています。

イヤホンを買い替えるつもりがないというのならば、iOS 14で追加された「サウンド認識」が役立つかもしれません。『設定』→「アクセシビリティ」→「サウンド認識」の順に画面を開き、「サウンド認識」スイッチをオンにして「ヘイ、シリ」が使えなくなることを了解すれば、サイレンや犬・猫の鳴き声、ドアベルやノックの音など指定した音が検知されると通知してくれます。

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