フリーウェイジャパンは12月2日、小企業/零細企業の従業員・代表取締役を対象とした「2020年度冬のボーナス実態調査」の結果を発表した。調査期間は2020年11月17~19日、有効回答は従業員218人、代表取締役174人。
「ボーナス制度がない」企業は半数超
2020年度の冬のボーナス支給について尋ねると、「支給された・支給される予定」は計59.7%。一方、「支給されない」は36.2%、「未定」は4.1%で、計40.3%が支給されるかわからない・されない状況であることが明らかになった。
支給されない理由については、「会社の業績不振のため」が27.8%、「コロナウイルス感染拡大による経営悪化」が24.1%と、経営状況に関連する理由が多かった。また、支給されないと答えた人のうち、「ボーナス制度がない」との回答は51.9%に上った。
ボーナスの使い道を聞くと、1位「預金・貯金」(43.2%)、2位「生活費」(29.6%)、3位「趣味・娯楽」(9.9%)との順に。支給額については、1位「10万円~20万円未満」(23.5%)、2位「20万円~30万円未満」(22.2%)、3位「30万円~40万円未満」(17.3%)と、東証一部上場企業の平均とされる約35万円を下回る「10万円~30万円未満」が半数近くを占めた。
夏のボーナスと比べた支給額の増減については、65.4%が「変化なし」と回答。一方、コロナ禍の中、「増加した」という人も27.2%いた。
小企業/零細企業の従業員に来期のボーナス支給について質問すると、「期待できない」が過半数の59.6%に上った。また、小企業/零細企業の代表に来期のボーナス支給について見込みが立っているか問うと、「立っていない」が36.2%、「わからない」が39.7%と、ネガティブな回答が目立つ結果となった。