お笑い芸人のヒロシが1日、都内で行われた「『現代用語の基礎知識』選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式に出席し、「ソロキャンプ」で受賞したことへの複雑な心境を語った。

  • ヒロシ

トップテンに入った「ソロキャンプ」で受賞したヒロシは、「17年前に『ヒロシです』っていうネタで売れたんですけど、あのときですらここに立つことはなかったので、『なんで今さらなんだ』と、このように思っております(笑)」と苦笑い。

また、「『おめでとうございます』と言われても、僕じゃなくて『ソロキャンプ』っていう流行語だから、僕じゃないですよね」「地道な活動と言われますけど、本当に好きでやってただけで、こういう人が多いのが苦手なんですよ。1人になりたくて山に行ってたら、ここに呼び戻されたという、訳のわからない状況になっとるんですね」と困惑した。

今後、お笑いのネタで流行語を狙っていくことへの意欲を聞かれると、「特にそういう欲はないですね。『ヒロシです』をやって17~18年経ってるんですけど、限界が見えましたのでそれは諦めました」とキッパリ。

表彰式の最後には、去り際に「チャンネル登録よろしくお願いします」とつぶやいて降壇した。

年間大賞は「3密」。トップテンには、ほかにも「愛の不時着」「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン◯◯」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」「フワちゃん」が選ばれた。

ノミネート30語は、以下のとおり(50音順)。

「愛の不時着/第4次韓流ブーム」「新しい生活様式/ニューノーマル」「あつ森」「アベノマスク」「アマビエ」「ウーバーイーツ」「AI超え」「エッセンシャルワーカー」「おうち時間/ステイホーム」「オンライン○○」「顔芸/恩返し」「カゴパク」「鬼滅の刃」「クラスター」「香水」「GoToキャンペーン」「3密(三つの密)」「自粛警察」「Zoom映え」「総合的、俯瞰的」「ソーシャルディスタンス」「ソロキャンプ」「テレワーク/ワーケーション」「時を戻そう(ぺこぱ)」「NiziU(ニジュー)」「濃厚接触者」「BLM(BlackLivesMatter)運動」「PCR検査」「フワちゃん」「まぁねぇ~(ぼる塾)」

今年の選考委員は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(『現代用語の基礎知識』編集長)の7人。