外での飲み会を控えがちになり、おうち時間を過ごす機会が増えたこのご時世。リモート飲み会や自宅での晩酌を楽しむ人も多いだろう。しかし家飲みとなると、いまひとつお店で楽しむようなワクワク感がなくて、どうも味気ないと感じている人もいらっしゃるのではないだろうか。

そこで今回は手間も予算もあまりかけず、スーパーやコンビニで手に入るいつものおつまみをよりおいしく、より華やかに変身させるアイテムを紹介する。

  • クオリティ・オブ・家飲み(QOI)を上げてくれるアイテムを探してみました!

泡を制する者はビールを制す、かもしれない

ビールの泡には風味や炭酸を逃さない「フタ」のような役割があるらしい。おいしい「泡」にこだわることでビールの味わいも大きく変わるのだという。しかし、家飲みでは缶のまま飲むか、せいぜい泡とビールの比率を気にするくらいの人が大半だろう。

  • 「超音波式ハンディビールサーバー」(参考価格:2,798円)。サイズはW130×D74×H162mm

そこで今回は「超音波式ハンディビールサーバー」(参考価格:2,798円)なるアイテムを使用してみた。同アイテムを使えば、ピッチャーからビールを注ぐような感覚で、誰でも親指1本の簡単操作で極上の泡を生成できるのだという。

使い方は、酔っ払っていても間違うことはないぐらい簡単。付属の乾電池をセットし、レバーを押して、フタを開けた缶ビールをサーバーに装着すれば準備完了だ。あとはそのままグラスの7割程度までビールを注ぎ、最後に手元のボタンを押しながら泡を注ぎ足すだけ。

  • 付属の乾電池をセットしてすぐに使用可能。250,330,350,500mLの多サイズに対応している

  • 「トクトクトク」という注ぐ際のSEなども鳴り、ビールを欲する渇望感を否応なく盛り上げてくれる

  • これで洗顔できるんじゃないか、とか思ってしまうほどなめらかな泡が放出される

きめ細かく均一で美しい泡と普通に注いだビールの泡との違いは素人目にも明らか。その秘密は「1秒間4万回の超音波振動」とのこと。飲み会のひと口目でこんなクリーミーな泡を味わえたらいきなり満足度が爆上がりしてしまうこと請け合いだ。

手塩にかけた焼き鳥の味は格別!

お次は、ニッチなニーズをすくいあげるユニークなモノづくりに定評があるメーカー・サンコーが手がけた「自家製焼き鳥メーカー2」(参考価格:6,280円)をご紹介。できたてのジューシーな焼き鳥を卓上で味わえる調理家電だ。

  • 「自家製焼き鳥メーカー2」(参考価格:6,280円)。サイズはW210×D210×H270mm

金属製の串(10本)も同封されているので、用意するのはお好みの食材のみ。初めて挑戦する串打ちはコツをつかむまでやや時間がかかったが、それすらもだんだん楽しくなってくる。もちろん焼き鳥以外のものも焼けるので、魚介類や野菜などを試してみるのもいいだろう。

  • スーパーで買ってきた鶏肉をテキトーに切ってノリで串刺しにしてみる日があってもいい

串が準備できたら、本体にセットしてタイマーを回し、あとは焼き上がりを待つのみ。串が自動で回転することで、食材をムラなく焼き上げてくれる。今回は25分に設定してみた。

  • 取り外し可能な脂の受け皿が付いているので後片付けも簡単。煙もほぼ発生しない

  • カバーにより脂の飛び散りも防いでくれる。汚れる部分は分解して洗える構造になっている

  • 普段それほど自炊をしない筆者だが、ビジュアルも味もちゃんとそれっぽいものができた

居酒屋の定番料理でありながら、自宅でつくるとなるとハードルが高い焼き鳥を、卓上で自分好みの焼き加減で調理できるのはなかなか新鮮な体験だ。見た目のインパクト、焼けるまでのワクワク感も相まって、いつもの晩酌も確実に盛り上がること間違いなし。

オン・ザ・ロック イン・マイ・ハウス

ビールと焼き鳥で完璧なスタートダッシュをかました後は、ウイスキーでひと息つくことに。自宅でゆっくり飲むならロック、ロックでいくならゴツい氷が必要でしょう、ということで今回は「透明氷 ダイヤモンド型」(参考価格:1,628円)という製氷器をチョイス。

  • 「透明氷 ダイヤモンド型」(参考価格:1,628円)。サイズはW170×D105×H120mm

手順としては容器に水を入れて凍らせるだけなのだが、商品名のとおりバーさながらの透明な氷がつくれてしまうというから驚きだ。

  • 容器に水を入れて凍らせるだけ!

3層構造になっており、20時間かけてゆっくりと凍らせるため透明感のある美しい氷がつくれるという同商品。実際にやってみたが、水道水を使ってもちゃんと透明な氷をつくることができてしまった。同シリーズには定番の「まる氷」や、ラブリーな「ハート型」もラインナップされているとのこと。

  • 一度に2個の氷を作ることができる。氷のサイズは約6cm

  • 氷が違うだけで急にムーディ

いつも飲んでいる業務用のようなクソデカボトルのウイスキーも、氷を変えるだけで一気に高級品のように見えてくる。ダイヤモンドパワー恐るべし。

モクモクせずにスモーク

外に飲みに行く頻度が減ると、ふと居酒屋のメニューが恋しくなることがある。そして、居酒屋のメニューは家で再現しようにも難しいものもけっこう多かったりする。燻製なんてその最たるものではないだろうか。そこで今回セレクトしたのが、自宅で手軽に燻製を楽しめる「スモーク&ロースター けむらん亭」(参考価格:2万4,400円)だ。

  • 「スモーク&ロースター けむらん亭」(参考価格:2万4,400円)。サイズはW450×D355×H185mm

燻製というと煙の量やニオイが気になるところだが、同製品は独自の構造でその懸念点をクリアしている。14層の触媒フィルターと強制排気ファンを搭載し、煙とニオイを大幅にカットしてくれるのだ。

別途用意するものは、食材と燻製チップとアルミホイル。今回は定番の6Pチーズの燻製をつくってみた。

  • 説明書を読みながら6Pチーズの燻製に挑戦

容器の中にチップを広げて、アルミホイルを巻いた網を置き、その上に食材を乗せて、アルミホイルで容器にフタをすれば準備完了。ここまでほんの数分。付属の説明書には食材ごとの調理時間の目安が記載されているため、燻製初挑戦の筆者でも安心して調理できた。

スタートボタンを押して待つこと15分、イメージ通りの燻製チーズが完成。見た目・味ともに、誰かにふるまいたいレベルの逸品が出来上がってしまった。

  • ここまでお手軽だと、他にもいろいろな食材やチップの組み合わせをガンガン試してみたくなる

さらに同商品は、燻製以外にもさまざまな調理に活用できるのだという。魚の場合は「生・姿焼き」や「切身」「干物」「つけ焼き」、そして「とり肉」に「焼きいも」と、それぞれの食材を最適な焼き加減で調理してくれる、バリエーションに富んだオートメニューを搭載しているのである。

  • 燻製“が”できる、ではなく燻製“も”できる、というのがアツい

それなりに大きなサイズ感ではあるが、ここまで使い道が豊富であれば単身者でも購入を検討する価値は十分にあるだろう。

後片付けにもワクワクを!

家飲み自体がいかに楽しくても、後片付けのことを考えるとイマイチ乗り気になれないという人もいるかもしれない。実際、うなぎの寝床にも例えられるような日本の住宅事情を考えると、空き缶や空ペットボトルのかさ張り具合は馬鹿にできない。

ということで最後に紹介するのは、空き缶や空ペットボトルをコンパクトにつぶせるグッズ、「リサイクルクラッシャー 踏み踏み(ミニ)」(参考価格:4,400円)。

  • 「リサイクルクラッシャー 踏み踏み(ミニ)」(参考価格:4,400円)。サイズはW164×D319×H48mm

使い方は極めてシンプル。受け板と踏み板の間に空き缶をセットして、踏み板に足をのせて踏みつぶす! それだけ!

  • レッツ踏み踏み

空き缶は190mL~1.0Lまで、空ペットボトルは500ml~2.0Lまで対応しており、直径100mm以内であればペット缶詰にも使えるとのこと。

  • ペットボトルにも使えるのがありがたい

受け板や踏み板には空き缶をフックするすべり止めのストッパー爪が付いており、ペットボトルの口を固定するための穴も備えている。踏み板の裏側には磁石が付いており、アルミ/スチールの選別も可能だ。おもしろいほどきれいにつぶせるので、ストレス解消にも◎。

家飲みだからといってテキトーなお酒やおつまみで済ませてしまうのはもったいない。今回紹介した商品や食材は、どれもオンラインショップやスーパーなどで手軽に買えるものばかりだ。

この機会に浮いた外食費がもしあるのであれば、自宅の飲酒環境をグレードアップさせてみるのもいいかもしれない。そして、閉店時間に縛られない家飲みでは、くれぐれも飲みすぎないように注意していただきたい。それでは皆さん、良き飲酒ライフを。

※価格はすべて税込