JR東日本は、非接触・非対面など「新しい生活様式」をテーマとしたロボットの実証実験を12月から順次実施する。より安全な駅環境づくりを目的に、高輪ゲートウェイ駅改札内で新しいサービス提供方法の検証を行うほか、まちづくり共創パートナーを対象とした通常非公開の施設で、協働運搬ロボットやパーソナルモビリティの活用方法を検証する。

  • 高輪ゲートウェイ駅(JR東日本提供)

駅改札内では、離れた場所にいる駅係員がディスプレイを介して利用者の問い合わせに応じるための「アバターロボット」と、大型窓に対応した「窓拭き清掃ロボット」の実用性を検証する。

品川開発プロジェクトのまちづくり共創パートナーを対象とした「パートナーベース タカナワゲートウェイステーション」(高輪ゲートウェイ駅構内)では、同プロジェクトでの導入に向けて4種類のロボットで実証実験を行う。

  • アバターロボットイメージ(JR東日本提供)

  • 窓拭き清掃ロボットイメージ(JR東日本提供)

軽食や飲み物を非接触で届ける自律移動型の「軽食・飲料配送ロボット」では、ロボットとエレベーターの自動連携の可能性を検証。将来的には、商業施設の異なるフロア間での運用をめざす。

利用者を非接触で追従し、重い荷物を目的地まで運ぶ「協働運搬ロボット」は、駅や商業施設のバックヤードでの実用化をめざし、実用性を検証する。電動キックボードや1人乗りの追従型ロボティックモビリティ、歩行支援パワードスーツなど、「パーソナルモビリティ・移動支援」に役立つロボット等の実証実験も行い、将来的に街のシェア型パーソナルモビリティとしての導入をめざす。

このうち一部のロボットについて、12月5・6日に高輪ゲートウェイ駅改札前でデモンストレーションを行う。