高機能なコードレススティック掃除機は、最近「高性能・パワフル」と「軽量」に分かれてきています。近年は同じメーカーからパワータイプと軽量タイプが発売されることも珍しくありません。
今回、新モデルを発表した日立グローバルライフソリューションズも、パワータイプとして「パワーブーストサイクロン」、軽量タイプとして「ラクかるスティック」を展開しています。日立が発表した新モデルは、軽量タイプのラクかるスティックシリーズから「PV-BL2H」と「PV-BL1H」です。発売は12月中旬で、スタンドなどが付属する「PV-BL2H」が65,000円(税別)、付属品が少ない「PV-BL1H」が55,000円前後(いずれも税別)となります。
1.1kgの軽さで掃除のストレスを大きく減らす
PV-BL2H/1Hで一番の特徴は、前述した「軽さ」です。本体と延長パイプ、ヘッドを合わせて1.1kgと、クラス最軽量を実現。前モデルのPV-BL20Gと比較して200gもの軽量化に成功しています。
軽量化には、さまざまな工夫が凝らされています。たとえば、延長パイプには「トポロジー最適化」と呼ばれる技術を採用。コンピュータの自動解析によって、強度が必要となる部位を計算しています。従来モデルの延長パイプは約1.2mmの均一な厚みでしたが、今回のPV-BL2H/1Hは、強度が必要な部分は厚み約1.5mm、強度を必要としない部分の厚みを約0.7mmにすることで、全体を軽量化しました。
軽さだけでなく使い勝手も向上
ヘッドも再設計し、2019年モデルのPV-BL20Gより約15%軽量化。最大のポイントは、ヘッドの吸い込みに必要のない奥行きを削ったこと。ヘッドの前後幅はPV-BL20Gが約75mmだったのに対し、新モデルでは約60mmになっています。
ヘッドの軽量化とともに変更されたのが、ヘッドの継ぎ手部分です。ヘッドとパイプのつなぎにボールジョイントを採用することで、手首の軽い動きでヘッドの角度を90°曲げられる「クルッとヘッド」や、高さ10cmまでの家具下に本体を傾けて奥まで入れられる「ペタリンコ構造」などが加わりました。
ヘッドはかなりコンパクトになりましたが、従来モデルの人気機能はそのまま搭載。具体的には、ヘッド前部にLEDライトを搭載して暗い場所でもゴミがよく見えたり、自走式なので掃除のときスイスイと前に進んだりする機能です。
軽くてもしっかりパワーの安心感
掃除機の心臓部ともいえるモーターも、新開発の「ハイパワー3Dファンモーター」となりました。素材にアルミを採用して軽量化していますが、羽根形状を斜流ファンとして、後方には固定翼を配置。こうして空気の流れを制御して効率化するなど、さまざまな工夫を盛り込み、小型化しながらもパワーは犠牲にしていないといいます。
実際にPV-BL2Hを使ってみると、これだけ軽いのにパワー不足は感じません。カーペットにべっとり張りつかせた綿ゴミなども、ヘッドを一往復させればほぼ完全に掃除できていました。
日立ならではの使いやすさも健在、軽さだけではないコードレスクリーナー
PV-BL2H/1Hの1.1kgという軽さは、掃除に対する心のハードルを下げてくれます。ここまで軽いと、ハンディモップを使うような気軽さで掃除ができると思います。また、ヘッドのLEDライト、ワンタッチで手を汚さずに捨てられるゴミ捨て機構など、日立の高機能クリーナーならではの使い勝手も魅力です。