女優の柴咲コウが主演する日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』(毎週土曜22:00~)。きょう28日放送の第8話では、柴咲演じる望美が“シスター風”ビジュアルを見せるが、その裏側をヘアメイクスタッフが語った。

  • 柴咲コウ=日本テレビ提供

前回放送の第7話のラストシーンで、「今は、あなたのそばに一番いたくない」と言い放ち、結人(坂口健太郎)の家を出て行ってしまった望美。今夜放送の第8話では今までの黄色を基調とした明るいイメージの望美から全身灰色姿に変わってしまったビジュアルになっている。

少女から大人の女性へと変化してきた望美のビジュアルを作り上げたのが、柴咲のヘアメイクを担当する新井はるかさん。「前半までは子供時代の瑞々しさを意識して、ツヤっぽくしていたので、そこからだんだんツヤをなくしていくと年齢を重ねているように見えるんです。前半ではメイクはしていても、あくまでもかわいらしいイメージです。大人になった望美の姿をゴールに、その間の年齢の設定を埋めていく感じで先を想定してビジュアルをイメージしていきました」と、成長に沿って絶妙に計算していたことを明かす。

第8話のビジュアルは「今までとは違って、眉もしっかり描き、アイラインやマスカラもしています。その理由は、第8話の望美の役柄として、美しい女性に吸い込まれていくことを演出するため。パッと見のイメージが大事なのでおでこも出し、今までより表情がわかるようにしています。第7話の最後から、望美は殻を破ったため、今までのキャラクターを180度変えることを目指し、キレイにも、クールにも見える近寄りがたいイメージを作りました。衣装のイメージカラーが黄色だったのが、灰色になったのをヘアメイクでも表現しています」という。

全く違うビジュアルにしたのは「脚本の遊川(和彦)さん、プロデューサーの大平(太)さん、コウさんとも一番話し合った部分です。全体のイメージは“グレー”で、一見近寄りがたいすごくきれいな女性だけど、話を聞いているとどんどん吸い込まれていくような感じだと。最初に“シスター”というワードが出てきてからは、そんなイメージで作っていきました」とのこと。

さらに、「コウさんのきれいなストレートヘアを生かして顔をスッキリ見せているのと、これまでよりもしっかりメイクしています。基本的にはマットで、今までのようなツヤ感は残さないように。それからコウさんの唇はわりと健康的な赤みがある色なので、赤みを強調しない抑えた色に感じにしたり、眉毛もしっかり描いて、意志が強い女性という印象になっています」といい、「本人もヘアメイクが完成した時に、『やっぱりシスターっぽいね』と言っていましたね」と納得していたそうだ。