ゲームといえば、今日ではゲーム専用機やスマホアプリなどをイメージする人も多いでしょう。一方で依然として昔ながらの定番ボードゲームも高い人気を集めています。
ボードゲームというネーミングも手伝ってか、「ある程度の人数を集めなければならない」と思われがちかもしれませんが、実は2人で楽しめるものもたくさんあります。今回は数ある人気アイテムの中でもカップルや夫婦など2人で楽しめるボードゲームをご紹介します。
ボードゲームとは?
テーブル上で気軽に遊べるアイテムは昔からさまざまな人に愛されてきました。しかし、あまりにも多くの種類があるため、具体的に何かと聞かれたらうまく答えることができないという人も多いでしょう。そこで、まずはボードゲームとは何なのかを改めてご紹介します。
ボードゲームの定義
ボードゲームはその名の通りボード(盤)の上で行われる対戦型のおもちゃ全般のことを指します。ボード上で駒やカードなどを使って遊ぶものはすべてボードゲームとして分類することができるでしょう。
例えば、日本でも古くから楽しまれている将棋や囲碁などもボードゲームの一種ですし、すごろくや一部のカードを使ったものなどもそのひとつです。 このように、その定義は幅広く、世界中で楽しまれています。
ボードゲームが再注目されている?
単にゲームというと前述の通り家庭用専用機やスマホなどのコンピュータを使って楽しむものをイメージする人が多いはずです。今日ではスマホやタブレットといったモバイル端末も高性能になり、モバイルデータ通信環境も普及したことから気軽にコンピュータゲームを楽しむことができるようになっています。
とはいえ、昔ながらのものが不要となってしまったわけではなく、現在でも世界中で多くの人に愛されており、近年ではさらに注目が集まっているとも言われています。その理由の一つとして、新型コロナウイルスの蔓延などによって外出を自粛しなければならなくなり、家族で過ごす時間が長くなったことがあげられるでしょう。
自宅で楽しい時間を過ごすため、目の前にいる人と一緒に気軽に楽しめるボードゲームの需要が高まっているのです。
進化し続けるボードゲーム
盤上などで楽しむアイテムというと将棋や囲碁、オセロやすごろくといった昔ながらのシンプルなものが有名ですが、ボードゲーム界も常に進化を続けており、今なおさまざまなものが登場しているのです。
カードを使ったボードゲーム
ボードゲームにはいくつかのジャンルがありますが、中でも高い人気を集めているのがカードを使ったものです。ここではカード系ボードゲームの中でも特に高い人気を集めているものをピックアップしてご紹介します。
バトルライン
2000年に発売され、世界的に人気を集めている2人向けカードゲームです。バトルラインでは盤の上の旗を奪い合うのですが、トランプのポーカーがベースとなっていて、初めての人でもすぐに楽しめます。攻防の自由度もとても高いので、長く楽しむことのできるゲームと言えるでしょう。
世界の七不思議:デュエル
世界の七不思議:デュエルは決められたカードの中からお互いに好きなものを選んでデッキを構築するカードドラフトによって得点を競うタイプのゲームです。もともとは4人でプレイする「世界の七不思議」という商品でしたが、こちらは2人専用にリメイクされています。 シンプルなのに戦術性がとても高く、頭の体操としてもおすすめのアイテムになっています。
ロストシティ
1999年の発売からすでに20年以上にわたって人気を集めているのがロストシティです。冒険をテーマにしたシンプルなカードタイプのボードゲームですが、運要素と戦略的な要素のバランスがとてもいいので大人から子どもまで気軽に楽しめます。基本的なルールさえ覚えればすぐに遊べるので、簡単なゲームを探しているという人にもおすすめです。
アンギャルド
シンプルな前後の動きでかけひきを楽しめるボードゲームです。発売は1993年とかなり長い歴史を持ち、現在でも多くのファンの人気を集めています。 もともとは中世の騎士をモチーフとしていますが、日本では「日本フェンシング協会」公認となっており、フェンシングがモチーフになっています。
駒を使ったボードゲーム
カードものも人気ですが、やはり将棋や囲碁などのように駒を使ったゲームも人気です。 古くから楽しまれている駒ゲームですが、現在でもその人気は健在で、さまざまな進化形などが登場しています。続いては駒を使ったボードゲームの中から特に人気のものをピックアップしてご紹介します。
ガイスター
駒を使ったゲームは囲碁将棋のように決着がつくまでに時間がかかるというイメージを抱いている人も多いかもしれません。実際に将棋や囲碁などの場合、実力が拮抗していると勝負がつくまでにかなりの時間を要します。
そんな中、ガイスターは最短数分程度で勝負が決するようになっています。シンプルすぎてすぐに飽きてしまいそうと思われるかもしれませんが、シンプルながらも戦略性は高く、繰り返し遊びたくなる魅力を持っています。1982年の発売から40年近くも愛され続けていますので、駒ものが好きな人なら一度はプレイしておきたいところです。
クアルト
駒を使った対戦は平面上での攻防を楽しむものが一般的です。しかし、クアルトは縦方向を使って攻防を繰り広げることができます。それぞれの駒の属性も豊富で攻め方、守り方のバリエーションもとても多く思わず熱中してしまいます。遊び方としては複雑なものではなくシンプルなので、大人から子どもまで楽しむことができるのも魅力です。
バックギャモン
説明する必要がないくらい世界的に有名なゲームです。日本バックギャモン協会によると、バックギャモンは古代エジプトでは「セネト」と呼ばれ、ピラミッドの壁画や王族の副葬品にも見かけることができるそうです。それほどに長い歴史を持っており、現在でも多くのファンに愛され続けています。
運要素と戦略的要素がうまく組み合わせられていて、単純でありながらとても奥深いものとなっています。バックギャモンは現代風にアレンジされているものも数多く発売されていますのでチェックしてみましょう。
どうぶつしょうぎ
どうぶつしょうぎは、将棋をベースにして子どもでも気軽に楽しめるようにアレンジされたものです。ルールもとてもわかりやすく5分前後でプレイできる手軽さも魅力です。
2000~2010年代にちょっとしたブームになった「カジュアル将棋」を代表するゲームですが、現在では大人から子どもまで一緒に楽しめるアイテムの定番となっています。
立体的に楽しめるフォトジェニックなボードゲーム
ボードゲームはどのジャンルのアイテムも常に進化し続けています。中でもいま注目を集めているのが平面ではなく立体的に楽しめるもの。視覚的にもおもしろく、フォトジェニックなものも増えています。
トーキョー・ハイウェイ
その名の通り、立体交差する東京の道路をモチーフとしたゲームです。柱と道路、そして車を配置していくといったユニークな内容です。ルールとしてはとてもわかりやすいですが戦略性はとても高く、長時間にわたって楽しめます。
また、ゲームが終わったときには立体的なハイウェイが完成するので思わず写真に撮って残しておきたくなってしまいます。まさに、フォトジェニックなゲームの代表格です。
ゴブレット・ゴブラーズ
ベースとなっているのは○×ゲームですが、さらに立体的な駒を組み合わせることによって進化させたものとなっています。 とてもシンプルですが、戦略性が高く、大人から子どもまで楽しめます。
クラスク
こちらのクラスクは、まさに「小さなテーブルホッケー」です。ルールはとてもシンプルで相手のゴールにボールを入れたら得点が入ります。シンプルだからこそ、熱中できるゲームのひとつです。
ボードゲームを楽しもう
最近ではコンピュータゲームが一般的になりつつありますが、近年はカフェもできるなど、ボードゲームの人気も高まっています。
本記事ではカップルや夫婦で楽しめる2人向けボードゲームをピックアップしてご紹介しました。あなたにぴったりなゲームを見つけて楽しんでみてください。