京浜急行電鉄は27日、夜間における保守作業時間の確保と鉄道係員の労働環境の改善、新型コロナウイルス感染症を契機に深夜時間帯の利用状況が大きく変化している実態を踏まえ、2021年春のダイヤ改正で平日の終列車時刻をおおむね15~30分繰り上げると発表した。
平日の終列車時刻を繰り上げることにより、保守部門をはじめ、駅や運転部門における深夜の労務負荷を軽減するとともに、設備保守と安全対策工事を着実に実施し、引き続き安全・安心な輸送サービスの提供に努めていくという。終列車時刻の繰上げに際し、混雑防止のため、終列車前に列車の増発を行うほか、今後も利用実態を踏まえた運行ダイヤの適正化を検討するとしている。
ダイヤ改正により、品川駅を発車する平日の終列車時刻(下り方面)は、三崎口行が現行通りの22時50分発、三浦海岸行が約18分繰上げの23時14分発、京急久里浜行が約30分繰上げの23時32分発、金沢文庫行が約21分繰上げの24時2分発となる(時刻は11月27日現在)。
横浜駅を発車する平日の終列車時刻(下り方面)は、三崎口行が現行通りの23時13分発、三浦海岸行が約17分繰上げの23時37分発、京急久里浜行が約30分繰上げの23時54分発、金沢文庫行が約20分繰上げの24時25分発となる(時刻は11月27日現在)。なお、平日の下り終列車前には、混雑防止のため、24時頃に泉岳寺駅から神奈川新町駅へ特急1本、京急蒲田駅から神奈川新町駅へエアポート急行1本を増発する。
上り方面の終列車の繰上げ時刻や増発列車の時刻、ダイヤ改正全体の概要については、2021年1月頃に告知する予定となっている。