日本オーディオ協会は、12月6日の「音の日」に合わせたイベントをオンラインで開催すると発表。遠隔地でもリモート合奏が楽しめるサービス「SYNCROOM」を開発し、第24回「音の匠」を受賞したヤマハによる記念講演などをYouTubeコンテンツとして配信する。
12月6日は、1877年に世界初の錫箔円筒式蓄音機「フォノグラフ」がトーマス・エジソンによって発明され、音の記録・再生に成功した日。これにちなみ、1994年に日本オーディオ協会、日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などが12月6日を「音の日」として制定した。
日本オーディオ協会では「音の日」のイベントを毎年開催しているが、2020年は新型コロナウイルスの感染予防のため、リアルな催しではなく、オンライン形式に変更。音を通じて暮らしに関わり社会に貢献した人を顕彰する「音の匠」の第24回顕彰式と、「音の匠」による記念講演をYouTubeコンテンツとして、同協会Webサイトにて配信する。2020年12月6日は休日にあたるため、12月4日10時から配信開始するとのこと。
第24回「音の匠」に選ばれたのは、ヤマハのオンライン遠隔合奏サービス「SYNCROOM」プロジェクト。ネットワーク上でリアルタイムに音楽演奏できる遠隔演奏技術により、離れた場所にいる人達が合奏することを可能にしたことで、昨今のコロナ禍でさまざまな音楽活動が制約を受ける中、先進的な技術によって閉塞感のある社会に希望を与えたことが高く評価されたという。
同協会では「オンライン開催により、通常は会場に来られない多くの人に視聴いただき、『音の匠』の功績を知ってほしい」としている。