lead俳優の渡辺謙と豊川悦司が共演するテレビ朝日系スペシャルドラマ『逃亡者』(12月5日・6日 21:00~)。この作品は昨年11月、すでに撮影が行われていた。今回の記事では、渡辺と豊川が参加したロケの模様をレポートする。
俳優の渡辺謙と豊川悦司が共演するテレビ朝日系スペシャルドラマ『逃亡者』(12月5日・6日 21:00~)。この作品は昨年11月、すでに撮影が行われていた。今回の記事では、渡辺と豊川が参加したロケの模様をレポートする。
このドラマは、63~67年にかけてテレビシリーズがアメリカで放送され、93年にはハリソン・フォード主演で映画化された『逃亡者』をリメイクするもの。主演の渡辺がエリート外科医・加倉井一樹を演じ、豊川はその加倉井を追い詰める刑事・保坂正巳を演じる。
ロケ地となったのは、都心から車で2時間半ほどのところにある山深い渓谷。撮影するシーンは、加倉井が保坂から逃亡した末に、切り立った崖の上に追い詰められるという緊迫した場面だった。
渡辺が演技を行うのは、目もくらむような高さに設置された水路パイプの上で、一歩間違えれば命はない。拳銃を構え、じりじりと迫る豊川演じる保坂。張りつめた緊張感の中、思わず熱がこもったのか、渡辺は台本にはなかったセリフを絶叫するなど、迫真の演技を披露して見せる。
そんなシリアスなシーンを撮影する現場だが、「カット!」の声がかかると空気は一変。撮影の合間にスタッフに冗談を飛ばしたり、昼休憩の際には民家の軒先に後輩の俳優数人と座って昼食をとったりと、渡辺の自然体な人柄により、現場には終始和やかなムードが流れていた。
撮影の合間に取材に応じた渡辺は「久々にこんなに山場の多いドラマをやらせていただいている」と今作の印象を述べ、「スリリングなシーンがたくさんあるので、1つ1つのシーンを撮っていくというよりも、もう、撮り逃げしていくような感じですよ」と表現。
そして、「アクションも基本的に全部自分でやろうと思っています。スタントチームにも協力してもらって、安全第一で。ただし、ギリギリのところでスリリングな画を撮らなきゃいけないので」と語り、「“老体に”っていうと悔しいんですけど、頑張って鞭打ってやっています」と笑顔を見せていた。