ファッション意識の向上、豊かで充実した生活の提案、ファッション産業界の発展と各界の文化交流を目的として開催される「ベストドレッサー賞」。2020年11月25日に受賞式が行われた。
ベストドレッサー賞は、政治、経済、学術、文化、芸能、スポーツなど、各分野で時代をリードする人に贈られる。今回受賞したのは、伊藤忠商事 代表取締役社長COOの鈴木喜久さん(政治・経済部門)、日本舞踊尾上流四代家元の尾上菊之丞さん(学術・文化部門)、女優・アナウンサーの田中みな実さん(芸能部門)、俳優の中村倫也さん(芸能部門)、そして、プロeスポーツ選手のときどさん(スポーツ部門)の5人だ。
特に、eスポーツアスリートが選ばれるのは、これまで49回開催されてきたベストドレッサー賞の歴史の中でも今回が初。受賞式でときどさんは、「本当に光栄です。ゲーマー仲間は長い間苦労してきた人が多いのですが、ようやく表舞台で自分たちの活動が認められたと、みんなも喜んでいると思います」と、喜びを語った。
また、ゲーマーというと、あまりお洒落をしないイメージがあるが、それについて聞かれると「最近は注目される機会が増えたこともあり、意識するプレイヤーも増えてきました」と、ゲーマーの意識が変わってきていることを実感しているそう。
今後の目標について聞かれると、「このような賞をいただいたので、ファッションに対する勉強もがんばっていきたい。あと、僕の背中を見て、前向きにゲームに取り組んでほしいと思っているので、そういう背中を見せられるようなプレイヤーになりたいですね」とビジョンを語った。
なお、eスポーツ選手が活躍する姿を見せるべく、受賞式では『ストリートファイターV』のエキシビションマッチを実施。相手は、プロゲーミングチーム「魚群」に所属する水派選手が務めた。エキシビションマッチは、2ラウンド先取の1マッチという短い時間だったが、ほかの受賞者もゲーム画面にくぎ付け。興味深そうに試合を観戦していた。