SMBCコンシューマーファイナンスは11月19日、「10代の金銭感覚についての意識調査2020(9月調査)」の結果を発表した。調査は9月24日~30日、15歳~19歳の学生1,000名を対象にインターネットで行われた。

ひと月あたりの収入額の平均

調査によると、「収入はない」という学生は21.6%で、約8割の学生が「収入がある(お小遣いのみ33.8%/お小遣い以外の収入あり44.6%)」とのこと。ひと月あたりの平均収入額は、高校生は1万389円、大学生等では3万2,373円だった。

収入源となるお小遣いの平均は、高校生はひと月あたり3,902円、大学生等では7,342円という結果に。また、1ヶ月のアルバイト代は、高校生が5,975円、大学生等は2万4,319円となった。

また、アルバイト以外の収入源について聞いたところ、「動画配信アプリ」「ライブ配信アプリ」「SNS」で収入を得ている学生は、いずれも1%程度と極少数だったが、「フリマアプリ」では22.6%という結果に。フリマアプリで得ている収入は、平均で2,184円だった。

現在の預貯金の状況

次に、現在の預貯金の状況について調査した結果、高校生53.1%、大学生等の66.2%が預貯金をしており、その金額は、高校生では平均7万5,497円、大学生等では19万6,584円という結果に。

そこで、ひと月あたりの消費金額は、高校生は平均7,088円、大学生等は1万8,825円となり、主に「ジュース・お菓子」(52.2%)、「食事」(47.7%)、「趣味」(40.4%)、「ファッション・コスメ」(35.1%)、「音楽」(26.3%)に使用していることがわかった。

また、キャッシュレス決済の利用状況について聞くと、前回調査から8.3ポイント増の37.9%が「利用している」と回答。ひと月あたりの使用額は、平均で4,738円という結果に。

使っている決済手段は、「スマートフォン」(72.0%)が最も高く、次いで、「電子マネー(交通系)」(62.0%)、「電子マネー(交通系以外)」(37.7%)。キャッシュレス決済を利用している理由を聞いたところ、「キャンペーンやポイント特典、ポイント還元があるから」(49.6%)、「楽に会計ができるから」(47.8%)、「スピーディに会計ができるから」(42.5%)が上位となり、他方、キャッシュレス決済を利用しない理由としては、「使いすぎてしまいそうだから」(21.7%)、「セキュリティ面が不安だから」(18.0%)、「使い方がわからないから」(16.9%)が上位となった。

投資をしているか

次に、投資(株式投資、仮想通貨、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)をしているか聞いたところ、「している」が5.9%、「していないが、したいと思う」が35.2%と、4割近くの学生が投資に前向きであることが明らかに。同様に、自己投資に前向きな学生は57.5%だった。

自己投資のひと月あたりの使用金額は、平均で3,979円。内容としては、多い順に「外見磨き」(58.3%)、「知性磨き(読書など)」(37.5%)、「資格取得」(34.9%)、「健康維持」(30.2%)、「語学学習」(28.6%)となった。

利用したことがある月額・定額制での使い放題のサービスは?

続いて、定額制サービス(動画配信や音楽配信サービスなど、利用期間に応じて支払いが発生するサービス)について聞いたところ、24.2%が「利用している」と回答。男女ともに「音楽配信」(男性61.7%、女性67.7%)と「動画配信」(男性46.1%、女性53.5%)の利用が非常に多く、ひと月あたりの利用料は平均で953円という結果に。一方、レンタルサービス(DVDや本、自動車、ファッション用品などのレンタル)の利用者は7.8%。ひと月あたりの利用料は、平均で818円となった。

また、ゲームへの課金状況について聞くと、学生の12.7%が課金しており、ひと月あたり平均1,512円課金していることが明らかに。ゲームで課金したことに後悔したことがあるか聞いたところ、77.6%が「ない」と回答した。

最後に、マネートラブルについて聞いたところ、マネートラブルを経験したことがある学生は20.3%。内容としては、「インターネット上のやりとりで詐欺にあった」(23.2%)が最も高く、次いで、「友だちとお金の貸し借りでケンカした」(21.7%)、「スマートフォンの利用料として高額を請求された」(18.2%)と続いた。