MMD研究所は11月24日、「電子金融取引に関する調査」の結果を発表した。調査は10月20日~29日、18歳~69歳の男女4,400名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、ネット銀行・ネットバンキングの利用経験者は69.3%(328名)。メイン利用の経験があるネット銀行・ネットバンキングを聞いたところ、「楽天銀行」(30.9%)、「ゆうちょ銀行」(9.6%)、「みずほ銀行」(7.7%)が上位に。
ネット銀行・ネットバンキングを選ぶ際に重視したことを教えてもらったところ、「手数料が安い・無料になる」(62.1%)が最も多く、次いで「24時間操作可能」(40.7%)、「手続きが簡単」(38.8%)と続いた。
続いて、全調査対象者に、キャッシュレス決済の利用と銀行口座の紐づけについて聞いたところ、「現在利用しており、銀行口座に紐づけている」のはスマホ決済(QRコード式)が29.1%、スマホ決済(非接触型)が12.8%、カード型電子マネーが16.7%という結果に。一方、「現在利用しているが、銀行口座に紐づけていない」はスマホ決済(QRコード式)が23.1%、スマホ決済(非接触型)が19.4%、カード型電子マネーが31.3%であることがわかった。
キャッシュレス決済と銀行口座を紐づける理由を聞くと、「現金を引き出す手間が省けるから」(42.4%)が最も多く、次いで「即時決済が可能になるから」(32.8%)、「オートチャージが可能になる、チャージが楽だから」(30.7%)と続いた。
続いて、ネット上の金融取引について調査を実施した。その結果、ネット上のお金の取引に不安を感じている人は68.1%。セキュリティ対策については、「口座取引履歴をこまめに確認する」(37.3%)が最も多く、次いで「二要素認証を設定する」(34.8%)、「公共のパソコンで口座にログインしない」(30.1%)と続いた。
また、ネット上での株式売買の経験者は26.9%。メイン利用の経験があるネット証券会社を教えてもらったところ、「楽天証券」(24.8%)、「SBI証券」(21.9%)、「野村證券」(11.1%)が上位に。ネット証券会社を選ぶ際に重視したことを聞くと、「手数料が安い」(70.6%)が最も多く、次いで「口座開設など手続きが簡単」(35.0%)、「取引ツールの使いやすさ・わかりやすさ」(34.7%)と続いた。