女優の池脇千鶴が、来年1月9日スタートの東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』(毎週土曜23:40~)に主演することが23日、明らかになった。連ドラの主演は9年ぶりとなる。
有間しのぶ氏の同名コミックが原作のこのドラマで池脇が演じるのは、大手百貨店でアパレル店員として働いていたが左遷され、「変わりたい!」と熟女バーに飛び込む笛吹新(40)。そこにいたのは、自称50~80代までの元気な高齢ホステスたちで、彼女たちの姿を見て、大きな変貌を遂げていく。
さらに、その店の伝説のママ・ジルバも演じ、2役に挑む池脇は「台本は原作をギュっと抜粋している分、1つのシーンがすごく長かったり、皆さんとのいろんな会話が何ページもあったりするので、久々にドキドキしました」とコメント。
「共演者に、お姉さま方が多い現場も初めてです。皆さんとても明るくて、わたしよりもパワフルで、キャッキャキャッキャと声が聞こえてきます。『寒くない?』『ちゃんと寝られてる?』といつも気遣ってくださったり、励ましてくださったり、すごく和気あいあいとしています」と撮影現場の雰囲気を明かし、「キラキラした恋愛ものではなく、酸いも甘いも乗り越えてきた人たちが描かれている作品です。見ごたえもありますので、夜ふとテレビつけた方が引き込まれる作品になると思います」と呼びかけた。
原作の有間氏は「マンガの連載中に色々な方に取材し、また、寄せられたご感想を読んで痛感したのは、世の中にはなんて多くの人が『あんまり報われないけれど、自分は自分に正直にやっていく』と肚をくくっているんだろうということでした。声高でもなく、本人は手柄とも思わず。でもその矜持の美しさに、心の中で頭をさげることが多くありました。このドラマは、そうした想いをなにより大切に、手の中に包みこんでくれています」と紹介。
遠山圭介プロデューサーは「池脇千鶴さんは、当初からこの役にぴったりだと考えていましたが、実際に撮影がスタートすると、その期待を何倍をも上回る“新”っぷり。まさに原作マンガから飛び出してきたかのようです」と太鼓判を押している。