幼い子どものノートやテストの書き込みを見ると、たまに大人では思いが及ばないようなユニークな内容を見られることがあります。ツイッターでは、ある男の子が書いた「自分のいいところ」に賞賛の声が寄せられています。

それが、こちらのゴリラママさん(@chimpantomama)の投稿です。

わが息子よ。それでいい(@chimpantomamaより引用)

息子さんの「生きてる」に対して、「それでいい」と全肯定のゴリラママさん……。とても本質的で、素直なやり取りです。ゴリラママさんに、どのような状況で書いたものなのか聞いたところ、このプリントは「二分の一成人式」(10歳を迎えたことを祝う行事のこと)を行うにあたり、学校から事前に渡されたものだそうです。

この投稿を見た人からは、「これは天才!」「素晴らしい答え!」「100点満点!」「キュン」「涙出ました」と賞賛の嵐。また、生きるの『る』を消して『てる』に書き換えていることを褒めるコメントも目立ちました。

この反響ぶりに対し、「これだけ話題にしてくださっているかたに申し訳ないのですが、本人はそこまで深く考えていなかったようです。書いていたことも忘れてるくらいで」とゴリラママさん。でも、このプリントを見せてもらったときは、すぐに息子さんを抱き締め、「とても素敵な解答だね」と褒めてあげたそうです。

また、「本人には伝えていませんが、発達障害としての特性があり、なんてことない普通の状況でも本人的にはすごく頑張ってやっとその状態になれるのです。周りからは理解されにくい特性と 共に生きていて、本当に生きづらい世界だと思っています。そのなかで日頃から息子に対して、『生きているだけではなまるなんだよ。当たり前のことなんてなにもないんだからね。』と伝えているので、なにか本人の中に芽生えていればいいなーと願うばかりです」と話していました。

子供の素直でまっすぐな発想は、ときに真理をつくことがあります。その裏にはお母さんの「生きているだけではなまるなんだよ。」という言葉があったと思うと、とっても感動してしまいますね。

最後に、今回のツイートが大きな反響を生んでいることについて聞くと、「たくさんの反響をいただき、ハッとさせられてこの写真をのせたので、皆さんの中にもなにか感じるものがあったんだなーと共感していただき大変嬉しく思います。また、コメントの中に『息子さんもすごいけど、それを認められるお母さんがすごい』など私へのメッセージもあり、とても感動しました」と話していました。