新卒や転職での採用選考で面接に進むと、必ずと言っていいほど聞かれるのが志望動機です。
志望動機を話す時間は時間を定められる場合と、時間を問わない場合があります。入社したい気持ちが強すぎて長々と話しすぎてしまうと、伝えたいことが伝わらないこともありますので、適切な長さで話すことが大切です。また、事前準備が不足していると、言葉に詰まってしまい、うまく話せないこともあるでしょう。
この記事では、面接での志望動機の長さはどの程度にすればいいのかを、文字数や時間両方の側面から解説していきます。
これから面接に臨む人や、転職を考えている人ともに役立つ内容です。面接対策として準備をする前に読んでおくと準備がスムーズにできますので、読んでおいてください。
面接における志望動機の長さの目安
面接で志望動機を述べる場合、短すぎるのも長すぎるのもよくありません。伝えたい内容が相手に伝わりにくくなってしまいますので、適切な長さとボリュームを意識して、志望動機を話しましょう。
1~2分台がベスト、3分以上は長すぎる
面接で志望動機を話す場合、ひとことだけでは言いたいことを伝えきれません。最低でも1分以上、理想は2分台を目安に話すのがベストです。
ただし、3分を超えて志望動機を話してしまうのは長すぎて、一番伝えたいことが何なのかが伝えきれないこともあります。1分以上、2分前後を目安に、志望動機をまとめて話すといいでしょう。
集団面接では短めにまとめる
集団面接では複数の受験者の志望動機を順番に尋ねられることがあります。長々と志望動機を話すと他の受験生の時間を奪ってしまうことになりますので、集団面接では1分程度を目安に、短めにまとめるのがおすすめです。
長く時間を使ってしまうことで、協調性のない人と判断され、選考に悪影響を及ぼすこともあります。集団面接での志望動機は、長くなりすぎないよう注意するのが大切です。
面接で志望動機をうまく話すための準備
社会人経験がなかったり浅かったりする場合、何も準備をせずに面接に臨んでも、うまく話せない人の方が多いでしょう。志望動機をうまく話すためには、事前準備をしっかり行っておくことが必要不可欠です。
600~700文字程度でまとめておく
1分に話せる分量はだいたい300文字程度です。2分前後話すことを考えるなら、600~700文字程度で志望動機をまとめておきましょう。事前にまとめておくことで、緊張しがちな面接でも言葉に詰まらずに話しやすく、適切に答えやすいでしょう。
実際に話して練習してみる
あらかじめ文章を準備していても、いざ面接になると言葉に詰まってうまく話せないこともあります。面接本番でうまく話すために、あらかじめまとめて準備した文章を口に出して練習しておきましょう。
話すことで耳から取り入れられ覚えやすくなるうえ、自分の言葉として話しやすくなりますので、面接前の事前練習は必要不可欠です。
面接官の立場に立ってわかりやすいか考えながら準備する
志望動機を述べる際に熱くなりすぎてしまうと、伝えたいことなのが何なのかがわかりにくい場合もあります。どう話せば面接官が理解してくれるのか、相手の立場に立って考えて話を組み立てることが、理解してもらうためのポイントです。
言葉の選び方や話す順番などに気をつけながら、面接官が理解しやすい内容で話せる準備をしておきましょう。
志望動機を話す際のポイント
志望動機で何を話すのか準備する場合に、いくつか気をつけておくべきポイントがあります。志望動機をうまく伝えるために、よく理解しておきましょう。
その業界を選ぶ理由を述べる
社会には、さまざまな種類の業種や会社があり、どうしてこの業界を受験しているのかは面接官も気になるところ。業界を選んだ理由を聞くことで、業界について理解して応募しているのかを面接官が判断する手がかりになるからです。
なぜその業界を選んだのかや、その業界でないと実現できないことを伝えることで説得力が高くなるので、志望動機には業界を選んだ理由を組み入れましょう。
その企業を選んだ理由を述べる
同じ業界であっても複数の会社があることがほとんどですので、業界の中からなぜ応募する会社を選んだのかを述べることも重要です。応募者がその企業を選んだ理由を話すことで、どういう視点でものごとを判断しているのかや持っている価値観を面接官は理解しやすくなります。同業他社ではなく、なぜその企業なのかをあらかじめ考えたうえで、志望動機を話すのがポイントです。
過去・現在・未来の視点で考えて話す
企業が求めているのは、将来自社で有益になる人材です。大学などで過去に学んだことや現在のスキルだけでなく、入社して将来成し遂げたいことを絡めて志望動機を話しましょう。未来の視点でも話すことで、長く働く意志があることをアピールできます。
志望動機で最も大切な部分を最初に述べる
志望動機を面接で述べる際、「なぜ志望しているのか」という結論から話しましょう。最初に結論を話すことで、後は理由を述べていくだけでいいので話しやすくなります。もし言葉に詰まってしまった場合にも、一番伝えたい結論は話しているので、後悔が少なく済みます。
面接で志望動機を述べる際の注意点
自己分析を行うなど、いくつかのポイントに気をつけるだけで、志望動機が面接官に伝わりやすくなるので実践してみましょう。ここでは、志望動機を述べる際に注意すべきポイントを紹介します。
しっかり自己分析をしてから志望動機を練り上げる
志望動機は、過去の経歴や自分の希望などと絡めて話すのが重要です。ただ褒めるだけでは具体性がないと判断され、落とされてしまうこともあります。自己分析をしてわかった自分が入社して成し遂げたいことと、会社のビジョンで一致している点を絡めながら、志望動機を考えていきましょう。
自分の体験に基づくエピソードは1つか2つ程度にしておく
自己分析した結果をもとに、自分の体験や具体的なエピソードと絡めた志望動機は説得力がありますが、話す経験の内容が多すぎると、何の話をしているのかわかりにくくなってしまいます。自分の経験を話すのであれば、1つか2つに抑えておくのが賢明です。
厳選したエピソードと絡めてシンプルに志望動機を話すことで、相手に伝わりやすくなります。
ゆっくり丁寧に話し、早口にならないよう注意
面接では自分の言ったことを面接官に理解してもらうことが重要です。早口で話しすぎると面接官が聞き取れないこともありますので、ゆっくり丁寧に話すよう心がけましょう。相手が聞き取りやすい速度で話し、伝えたい内容をしっかり伝えることが大切です。
時間を指定されることもある
採用選考では、志望動機の時間は指定されずに話すよう求められる場合がほとんどです。しかし、会社によっては時間を指定される場合もあります。時間を定められた場合には指定された時間で話すのが基本なので、短く指定された場合に備えて、300文字程度の志望動機も準備しておきましょう。
面接での志望動機は1~2分がベスト! しっかり事前準備して臨もう
面接において、ほとんどの企業で聞かれる志望動機。履歴書や職務経歴書にも記載した内容なのでうまく答えられるだろうと高をくくっていると、緊張から意外と言葉に詰まってしまう人も多く、事前準備が必要不可欠です。
志望動機をうまくまとめるには、自己分析をしておきましょう。過去の経験や学んできたことと志望動機を絡めることで、うまく話しやすいです。時間を定められない場合は2分台までを目安に、600~700文字程度で準備しておきましょう。ただし1分など自己紹介の時間を決められる場合もありますので、その準備も必要です。
ポイントは、なぜその企業を志望しているのか、結論から話すこと。緊張でうまく話せなくても、結論から話しておくと一番伝えたいことは伝えられます。面接では誰しも緊張して話せなくなることはありますので、緊張していても話せるよう、準備や練習をして面接に臨みましょう。