「耳なし芳一」のお話ってご存知ですか? 目が見えない芳一を亡霊から守るべく、体中にお経を書いた和尚さんでしたが、耳に書くのを忘れてしまったために、亡霊は、芳一を迎えに来た証として、両耳を切り取って持ち帰ってしまったというお話です。
子どもの頃にはじめて聞いた時はゾッとしたものですが、実は今、この物語を違う側面から見たある男性のつぶやきが話題になっています。
それが、荒神ヤヤさん(@connectomancer)が投稿したこちらのツイートです。
耳なし芳一の話聞くたび、耳しか見えない→仕方がない耳だけでも持って帰ろうという思考に至るのすごいバイタリティと前向き思考だよな。亡霊よりも営業マンに向いてる。
(@connectomancerより引用)
この投稿に、「笑いが止まらない」「何その霊に対する前向きな評価」「好みの発想www」「亡霊側から見る発想なんてなかった」「斬新」「耳なし芳一は、やりての営業マンの話だったのか! 」といった反応が。
また、亡霊を営業マンと見立て、その置かれている立場と当時の状況を推察する投稿も目立ちました。いくつかご紹介します。
「平家の担当者『アカン……これじゃまた壇之浦に沈められちまう……せや!! 耳だけでも持っていって許してもらおうか……』」
「そりゃ、わざわざ訪問してるのに『何もなかったッス。また明日から頑張ります』とか言ってたら、そいつが職無し芳一になるから何某かの結果残さないとね」
「『耳の位置から頭や体を想像できるだろバカモン!』と上司に怒られる気はする」
「本当に芳一の元を訪ねた証拠がないと処刑される世界だったんじゃないでしょうか……」
「まぁ、平家の怨霊、たぶん縦社会ですから……」
荒神ヤヤさんに、ツイートに多くの反響があったことについて伺うと、「伸びたツイートに婚活してる旨ぶらさげたけどほとんど反応がない。伸びてるツイート以外は平家の怨霊にむしり取られたのではないかと思ってる」と、ここにも怨霊が……?
怖いだけの物語かと思っていましたが、亡霊の営業マンぶりを想像すると、少し笑っちゃいますね。そんな「耳なし芳一」の耳は、今や島根県のお土産になっているそうです。その名も『ほういちの耳まんぢう』。興味のある方は、ぜひ食べてみてくださいね。
耳なし芳一の話聞くたび、耳しか見えない→仕方がない耳だけでも持って帰ろうという思考に至るのすごいバイタリティと前向き思考だよな。亡霊よりも営業マンに向いてる。
— 荒神ヤヤ@アラサー医師(婚活中) (@connectomancer) November 16, 2020