俳優の磯村勇斗が、現在放送中のTBS系金曜ドラマ『恋する母たち』(毎週金曜22:00~)で、吉田羊演じるキャリアウーマン・林優子に思いを寄せる部下・赤坂剛を好演中だ。2人の恋の行方、そして、刺激的な壁ドンやラブシーンがSNSで話題に。「赤坂くん色気がやばい」「かっこよすぎる」「破壊力がハンパない」などと興奮の声が上がっている。多くの視聴者を惹きつけている磯村にインタビューし、赤坂役への思いや撮影の裏話を聞いた。
『ひよっこ』では好青年のヒデこと前田秀俊、『今日から俺は!!』では最凶ヤンキー・相良猛、『きのう何食べた?』では小悪魔キャラの同性愛者・ジルベールこと井上航……作品によって全く違うキャラクターを演じてきた磯村が、『恋する母たち』では大胆なラブシーンもある人妻への一途な愛を熱演している。
不倫に厳しい今の世の中で、家庭を持つ女性を愛する役への抵抗はなかったか尋ねると、磯村は「すごく攻めたドラマだなと感じましたが、俳優としてはそれは関係ないので抵抗はなく、むしろフィクション中でしか出来ないことなので思いっきり演じようと思いました」と答え、「ドラマを見て欲求を満たしてもらって、(現実世界では)平和に恋できるような感情になってもらえるといいなと思っています」と語った。
第2話で登場した突然の壁ドン、第3話での“全裸待機”、第4話で話題になった誰もいないオフィスでのキス。赤坂の行動に視聴者はドキドキさせられているが、2人の関係が始まるきっかけとなった赤坂の“全裸待機”は特に反響を呼んだ。出張先で同じ部屋に泊まることになった際、優子の裸を見てしまうハプニングが発生。その後、赤坂は全裸で優子を待ち構えて「もう我慢できないです、俺」とベッドに押し倒し、優子もそれを受け入れた。
磯村の肉体美にも興奮の声が上がったが、ここまで攻めたラブシーンのある役は初めてだという。「裸になってお尻まで見せるという。まさかドラマでここまでやるとは思いませんでした」と笑い、「原作でも同じシーンがあり、出演が決まったときからあのシーンはやりたいと聞いていました。心の準備はロングスパンであったのでそこまで抵抗はなく、楽しんで演じることができました」と振り返った。
ラブシーンにおいて意識していることを尋ねると、「特に意識していることはないです。赤坂としてそのシーンでどう生きるかというだけなので。強いて言うなら、相手役の吉田羊さんを気遣うというか、ケアできればなと思いながら演じていました」と答えた。
吉田とは、撮影するシーンに関して事前に話すことはないそうだ。「僕もお芝居の話をするというスタイルではないですし、吉田さんも話さない理由として『お互いの持っているものを尊重し合いたい』とおっしゃっていたので、事前に話し合うことはないです」
言葉はなくとも、吉田の姿から学ぶものはある。「現場でのやりとりにおいて、吉田さんはものすごく丁寧に受けてくださるので、僕も自然体になれるというか、そうさせてもらっていて、無理なく演じることができています。とてもナチュラルで、心が通じ合っている感じを吉田さんが伝えてくださるので、魅力的な俳優さんだなと感じています」