女優の上白石萌歌らが、フジテレビ系スペシャルドラマ『教場II』(来年1月3日・3日21:00~)に出演することが20日、明らかになった。

  • 上白石萌歌=フジテレビ提供

今年1月に放送された『教場』のラストに199期の生徒として出演していた上白石。彼女が演じる石上史穂は、199期では休学し、200期の生徒として復学してくる風間教場の生徒を演じる。

さらに、199期の生徒役として、三浦貴大、佐久間由衣、嘉島陸の3人の出演も決定。前作のラストに彼ら199期の生徒がサプライズ登場すると、視聴者の間では「続編ではこの生徒たちが見られるの!?」と話題を呼んでいたが、その期待に応えるべく、199期生徒役の若手俳優陣が、『教場II』をさらに盛り上げる。

そして、前作にも登場した小日向文世、佐藤仁美、和田正人、高橋ひとみらベテラン俳優陣の出演も決定した。

上白石のコメントは、以下のとおり。

――『教場II』の出演が決まった時の思いをお聞かせください。

前回の『教場』のラストのワンシーンに出演させていただいて、見られた方の中には“ん?”と疑問に思われた方もいると思います。でも、今回は私たちの199期ではなく、さらに先の200期の物語ということで、きっと今回私の出演が発表されて、さらに“どういうこと?”と思っている方が多いのではないでしょうか。前回一瞬でもこの作品に携われたことが、とてもうれしかったので、今回はたっぷり教場の現場を過ごせることがすごく楽しみです。

――前回の『教場』第1弾への出演について。

すごく驚いたのは、あのワンシーンの一瞬のために、ものすごい時間をかけて撮影したことですね。一日で所作訓練も撮影も全てを詰め込んで撮影したのですが、それが凝縮されて、緊迫感のある、あのラストシーンが生まれたので、本当にうそがない作品だと思いました。

――今回の『教場II』の台本を読んでの印象はいかがですか?

警察学校って、なかなかイメージの付かない場所ですが、警察官の方は街を歩いていたらたくさんお見かけするので、ものすごく厳かで、完璧な人という印象を抱いていました。でもそういう方たちも、最初から完璧な人間ではなく、そこに至るまでに悩みや葛藤、屈折があったり、一人一人人間らしい部分がある。そういった人の心理や心の動きを細かい部分までくみ取っている作品だなと感じました。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

『教場』の現場は、普通のドラマとは少しちがっていて、撮影に入る2カ月前くらいから、訓練が始まるんです。ドラマの撮影というよりドキュメンタリーのような感じで。なので、厳しい訓練を通じて、自然と役への意識が生まれてきました。今では、警察官が体力的にも精神的にも大変なお仕事だと痛感しています。訓練の期間があったので、クランクインが全くクランクインという感じがしなくて、そこにはすでに仲間意識が生まれていて、休憩時間も時間さえあればみんなで自主的に練習したりするなど、意識の高い仲間と一緒に撮影できていることをすごくうれしく思います。『教場』の面白いところは、男性も女性もあまり区別が付かないところだなと。“女だから弱い”“男だから強い”とかそういうことではなく、同じ制服、同じ帽子をかぶって並んでいれば、みんな同じで、だからこそ団体としての意識も生まれていますね。

――ご自身が演じる石上史穂の印象は?

私が演じる史穂は、とある理由で警察学校を休学し、でも強い気持ちがあってまた警察になるために奮闘する女の子です。多くを語らないキャラクターではあるので、たたずまいやまなざしでいろんなことを表現できるように意識しています。

――木村拓哉さんとの共演についてはいかがですか?

カメラが回っている間は、木村さんという要素は一つも無く、“風間教官”でしかないという印象です。“カメラが回っていないときも、常に風間教官なのかな?”と思っていたんですが、実はすごくチャーミングな方で、私がクランクインの日に、少し緊張していたら、無言で大きいカマキリを背中に付けられたんです(笑)。まだその時は風間教官の印象が強かったので、すごくびっくりしたんですが、撮影が進むにつれて気さくに話しかけてくださったり、緊張をほぐしていただいたりして、木村さんとしての一面が垣間見えるたびに魅力的な方だなと思います。現場にいらっしゃるときに、どれだけ人がいても、木村さんの周りだけ光って見えるので、木村さんがどこにいるのかすぐに分かるんです。「スターのオーラってこういうことなんだ」と思いましたね。

  • (上段左から)上白石萌歌、三浦貴大、佐久間由衣、嘉島陸 (下段左から)小日向文世、佐藤仁美、和田正人、高橋ひとみ=同

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