キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月19日、働き方改革を進める企業を対象に高度なセキュリティ対策を講じたPC環境の提供を目的としたアマゾン ウェブ サービス(AWS)の「Amazon WorkSpaces」とNTT東日本の「おまかせクラウドVDI」を組み合わせた「クラウドVDI」の提供を開始した。
新サービスは、クライアントのOS・データ・アプリケーションをクラウド上のサーバに集約して管理することで、情報漏えいリスクを低減できるクラウド型VDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)となり、Amazon WorkSpacesを利用したクラウド型仮想デスクトップサービスを、クラウド利用料、運用保守の料金込みの毎月定額で利用できるサービス。
利用端末ごとに実施していたバージョンアップやパッチ適用などの管理作業を削減、VDIの台数、CPU、メモリ、ハードディスク量などの設定変更も必要な分を必要な時に設定することができるほか、AWSのリソースを利用したクラウド型VDIとすることで、アクセス集中時の能力限界などボトルネックの解消を可能としている。
主な特徴として、インターネット環境さえあれば世界中どこからでもアクセスでき、働き方改革の推進や業務改善に加え、昨今の天災での出社困難や疫病対策としても活用できるほか、データはクラウド上に保管し、端末にデータを残さないためセキュアなテレワークを実現するという。
また、初期設定をはじめ、エンドユーザーからのトラブルなどに関する問い合わせは同社がトータルで対応し、オプションで24時間365日の対応も可能。さらに、最低利用期間はなく、毎月定額で利用することで必要なときに必要な分の追加を1台分より簡単に行うことができ、OS・アプリサーバ上で一元管理化することで、端末ごとのOSのアップデートやバッチ適用のシステム部の稼働を低減するとしている。
初期設定費用が4万円~/1契約、月額利用料金(定額)が基本料金は2万円/同、VDIが1万円~/同。今後、クラウドVDIはキヤノンマーケティングジャパングループが取り扱っている商材と連携してセキュリティ機能を強化するとともにセキュアなテレワーク環境の提供を図り、2022年までに導入社数100社を目指す。また、システム構築における経験と実績、AWS技術者のスキルを活かし、変化する市場環境においてクラウド活用による業務課題解決を支援し、クラウドサービス事業を拡大していくという。