歌舞伎俳優の坂東彌十郎が、2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に北条義時の父・北条時政役で出演することが19日、明らかになった。大河ドラマ初出演となる。

坂東彌十郎が

俳優の小栗旬が主演、三谷幸喜氏が脚本を手掛ける『鎌倉殿の13人』は、源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。

坂東は「歌舞伎に登場する北条時政は、既に執権職に就いており怖い人物のイメージがありますが、今回はそれ以前から描かれているようで、はじめは権力とは無縁の田舎のいち豪族、そして何より主役の義時の父という重要な役どころです。映像作品への出演経験が殆どない私ですが、歌舞伎での時政のイメージは全て消して、三谷さんとご一緒にゼロから作りあげていきたいと思っています。撮影が始まるのを今からワクワクして待っています!」とコメント。

大河ドラマ初出演であり、連続ドラマへのレギュラー出演も初めて。「五十数年前に父が何本か出させていただいており、自分もいつか出られたらうれしいなと思っていました。今回ご縁をいただきその夢が叶い非常にうれしく思います」と喜んでいる。

三谷作品は、2019年6月歌舞伎座の『月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』に出演。「本当に楽しい経験をさせていただいたので、今回もとても楽しみです。とはいえ時政という大役にお声かけくださった三谷さんを裏切ることにならないよう、全てをかけて臨ませていただきます」と気合十分だ。

今月6日に番組公式ツイッターが開設、13日には三谷氏のコメント動画が公開され、16日より5日連続で出演者を発表していくと予告していた。