シチズン時計は11月22日、「夫婦の時間」に関する調査結果を発表した。調査は10月2日~4日、全国の既婚男女400名(性年代均等割付/うち共働き56%)を対象にインターネットで行われた。
休日の「家事時間」を聞いたところ、平均で夫は「1時間5分」、妻は「2時間12分」という結果に。夫の約7割(69.5%)が「1時間以内」なのに対し、妻は「2時間以上」が70.5%、3時間以上が約44.5%と、夫婦間で大きな差が見られたものの、夫の家事時間は2005年の前回調査から17分増加、「0分」の割合も半減しており、この15年で家事を全くやらない夫は減少していることがわかった。
また、休日の「夫婦の会話時間」の平均時間は、概ね1時間30分前後で推移。「夫婦がそれぞれ別のことをしている時間」については、夫・妻の多くが「3時間以上」(夫43.5%、妻57.0%)と回答。特に50代以上では夫・妻ともに7割を超えた。
次に、夫婦が一緒に過ごす日常時間の中で「増やしたい時間」「減らしたい時間」を調べたところ、「家事時間」について「増やしたい」と回答した割合は、夫17.0%(前回調査比+5pt)、妻22.5%(同+2pt)といずれも前回調査から上昇。また、家事を「一緒にしない」の割合は夫9.5%(同-13pt)、妻13.0%(同-7pt)と15年前から減少しているこから、一緒に家事をする意識が少しずつ浸透していることがうかがえた。
同様に「子供と過ごす時間」について「増やしたい」と回答した人の割合は、夫39.1%(同+19.2pt)、妻42.8%(同+18.8pt)と、いずれも15年前から上昇。「団らん時間」に関しては、夫・妻ともに「増やしたい」が約4割(夫43%、妻41%)、「現状程度」が約5割(夫53%、妻53.5%)と二分する結果に。「ショッピング時間」に関しては、夫・妻ともに過半数が「現状程度」(夫59.5%、妻59%)と回答した。
そのほか、「スポーツ時間」では夫12.5%、妻29%が、「趣味・娯楽の時間(鑑賞・観戦時間)」でも夫43.0%、妻32.5%が「一緒にしない」と回答しており、一緒にスポーツや趣味をしたい夫に対して、一緒にしなくてよい妻という関係性が明らかに。「旅行」に関しては、自粛期間の影響か、15年前と比べて夫・妻ともに「増やしたい」という回答が減少し、「現状程度」が増加。さらに、今回新たに「外食時間」に関しても調査を実施したところ、夫・妻ともに約5割(夫52.5%、妻49%)が「現状程度」と回答した。
続いて、相手(配偶者)の時間の使い方で長すぎてイライラする行動を聞いたところ、夫が妻にイライラする時間は、15年前の調査と同様に「外出前の身支度」(33.5%)がトップに。対して、妻が夫にイライラする時間は「パソコン・スマホ・タブレットを操作する時間」で39.5%。これに関しては、夫も24%がイライラを感じており、夫婦関係において注意が必要といえる結果に。
そのほか、「トイレ」(夫11.5%<妻26%)や「ゲーム」(夫12%<妻30.5%)に関しては、妻が夫に対してイライラを感じる割合が10ポイント以上も上回った。
最後に、1週間のうちで最も心地よいと感じる時間を聞いたところ、夫の約8割、妻の約7割が金・土・日に集中し、夫・妻ともに土曜日の午前10時頃が最多となった。