「若者の活字離れ」という言葉をよく聞くようになりました。みなさんは最近、いつ本を読みましたか?
1週間に1冊、1カ月に1冊、半年に1冊、1年で1冊――、と読書量は人によってさまざまです。中には、1日1冊以上読むという方もいらっしゃることでしょう。
さて、本記事では読書量が多いと得られるメリット、および読書量を増やすための方法を紹介します。
読書量が多い人の特徴って?
次に、読書量が多い人の特徴を紹介します。
語彙が豊富
本にはさまざまな言葉が出てくるため、読書量が多い人は語彙力が豊富です。同じことを表すにも、著者によって表現の仕方が異なるので、読書量が多ければ多いほど多くの表現方法も知っているでしょう。
それゆえ読書量が豊富な人は、1つの物事を表すのにも多くの表現の仕方を知っていたり、類語もよく理解したりしています。語彙が豊富な方は知的な会話をすることができ、頭が良いという印象を周囲に与えることも可能でしょう。
読解力や文章力が高い
読書量が多い人は、そうでない人に比べて読解力や文章能力も高いです。知識が豊富で読解力があり表現力も豊かとなると、アイデアも浮かびやすく、かつそれを伝える力もありますので、会社や仕事において評価を受けるようになります。結果として、読書量の多い人ほど昇進のチャンスを掴みやすかったり、仕事で成功しやすかったりします。
読書量が多いとどんな良いことがある?
成功者は読書量が多い、とは有名な話です。Facebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏やスペースX・テスラのCEOイーロン・マスク氏、そのほかビル・ゲイツ氏や孫正義氏など、世界をけん引するような経営者はこぞって大量の本を読んでいると言われています。
それでは、なぜ有名な経営者は多くの読書をしているのでしょう。ここでは、たくさん読書をすることのメリットをご紹介します。
世の中の情勢を掴める
読書量が増えることで世の中の流れを知ることができ、成功につながるヒントを得られます。
また、読書とは能動的な行動であるため、「読みたい」と思わなければ本を手に取り、購入し、読む(さらには「読み切る」)ことができません。読書量を増やすためには、本を手に取るきっかけとなる「読みたい」という感情を持つ必要があります。そのためには、常日頃からアンテナを高く張っておく必要があります。さらには、読書量を増やすことでアンテナが張りやすくなる、という効果もあることでしょう。
多面的に物事を見られる
本の作家によって価値観は異なります。読書量を増やすことは、そのまま「さまざまな価値観に触れること」につながります。こうした経験は、物事を多角的に捉え、新しい考え方を柔軟に受け入れる力をもたらすことでしょう。
年を取ると柔軟な思考ができなくなると言われていますが、読書量が多く、さまざまな知識がある人は、さまざまな変化もスムーズに受け入れて対応することが可能でしょう。
他の方の成功や失敗を追体験できる
読書は過去の偉人の成功や失敗の追体験を可能にします。読書量が多ければ多いほど、今の時代では体験できないようなことをたくさん追体験することができ、精神的な成長にもつながります。
考える習慣が身につく
読書することによって、想像力をかきたてられます。読書は映像や音とは異なり、文字情報から多くのシチュエーションを想像する必要があります。読書量が増えるほど、このプロセスを多く行うことが可能なので、結果として考える力が身に付きます。
知識や話題が豊富になる
読書によって多くの知識を身に着けると、話のネタが豊富になります。また、読書で得られるのは知識だけではありません。さまざまな表現の仕方を得られることにより、コミュニケーション能力や話術の向上にもつながります。話す際に上手な筋道で話せると、人を引き付ける話ができるでしょう。
読書量を増やす方法
それでは、読書量を増やすにはどうすればよいのでしょうか。
目的をもって読書する
何気なく読書するとなると、中々時間を捻出することは難しいです。読書をする時間を取るためにもまず、読書をする目的を設定すると良いでしょう。
例えば、「年収を増やしたい」と思っているのであれば、仕事に直接関係する本を読むのがよいでしょう。また、年間に読む冊数をあらかじめ決めておくのも有効です。本を読んだ後にはブログに感想を書いたり、ツイートしたり、アプリに記録したりすることで、インプットした知識を自分自身の言葉に変換できるほか、知識の積み重なりを感じられます。
電子書籍を使う
本よりも軽く持ち運びに便利な電子書籍を使うことで、読書量を増やすのもよいでしょう。持ち運びやすい大きさであれば、ちょっとした時間であっても読書が可能です。わざわざ電子書籍リーダーを買わずに、スマホのアプリを活用するのもよいでしょう。電子書籍は本よりも場所を選ばないため、電車やバスの移動時間、ランチ後のちょっとした隙間時間で読めるようになります。
スマホに使っている時間を読書にあてる
スマホを使う時間は一日平均3時間を超えていると言われています。この中の1時間だけでも読書にあてることで、読書時間は大幅に増えるでしょう。まずは眠りにつく前の時間をスマホから読書に変えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
「オーディオブック」など聴ける読書を活用する
オーディオブックとはいわゆる「聴く書」で、ナレーターや声優などが音読した音声を聴く方式の本です。聴く読書は、なかなか読書量を増やすことができない方におすすめの読書法でしょう。本を手に持つ時間はなくても、耳のスキマ時間を利用して読書時間が捻出できます。この時間を有効活用することで、読書量を大幅に増やすことが可能です。
読書におすすめの時間帯
人によって読書にあてやすい時間帯は異なるでしょうが、効果的に読書量を増やすにはどの時間帯が良いのでしょうか。読書は脳を活性化させ、多くのメリットをもたらします。効果的に読書できる時間帯を知って、読書量を増やす際の参考にしてください。
朝の時間帯
朝は、読書の効果が期待できる時間帯といわれています。朝は脳の神経細胞の働きが活発で、特に朝食前の空腹な状態は、より集中力を高める効果があります。
また、朝は1日の中で特に前向きで意欲的な気分になりやすいときでもあるので、読書が捗り、読書量も増やせます。小学校で朝読書を導入したり、社会人に朝活が推奨されたりするのはそのためです。自分の能力や教養、意識を高めることを目的とした読書をするなら朝が最適でしょう。
通勤の時間帯
通勤や通学などで電車やバスに乗っている時間は、読書時間を数十分確保できるうってつけのタイミングです。読書量を捻出したいと思っているサラリーマンにとっては、他の用事の時間を削ることなく活用できる貴重な隙間時間でもあります。
乗っている時間が短いという方は、これまで読んだ内容をさっと見直すだけでも良いでしょう。車で通勤する方は、オーディオブックで聴く読書をするのも良いです。
休憩の時間帯
昼休みなどの休憩時間も、まとまって読書できる貴重な時間帯です。よく読書している方の中には、カレーライスやサンドウィッチなど片手で食べられるものを食べながら読書する方も見かけます。
また、昼食を終えた後の15分程度でも十分に読書できます。ちょっとした気分転換や頭の切り替えにもなるでしょう。
就寝前の時間帯
夕食後から就寝までは、リラックスした気分になるので読書をするのにおすすめです。また、就寝前も本で得た記憶を定着させるのに効果があるので、何か覚えたいときは就寝前が良いでしょう。ただし、スマホなどで電子書籍を読むとブルーライトの刺激で寝つきが悪くなる可能性もあります。
読書量が多い人は彩りのある毎日を過ごせる!
本には、先人たちの生きていく知恵がたくさん詰まっています。また、それらを自分に取り込んでいくことで頭の回転もよくなり、これからの人生にも影響を与えることが可能となるでしょう。