目標を達成できる人とできない人の差はどこにあるのでしょうか?

仮に、同じだけの能力・スキルを持つ2人がいたとして、その2人にまったく同じミッションを与えたとしましょう。同じだけの能力・スキルを持つ2人でも、時にはどちらか1人だけが達成し、もう1人は未達に終わってしまう可能性があります。この場合、両者に差が生まれた原因は目標達成のための行動にあると言えます。

本記事では、目標を達成できる人の特徴、および目標を達成するためのプロセスや考え方を紹介します。

  • 目標を達成するために、努力していこう

    目標を達成するために、努力していこう

目標を未達で終えることは決して悪いことではありません。達成のために精一杯を尽くしたのであれば、それは認められるべきことでしょう。しかし、未達が継続すると、いつしか「負け癖」がついてしまいます。高い精度で目標が達成でき、「勝ち癖」をつけるため、ぜひ以下の考え方を参考にしてみてください。

目標達成できる人の特徴・考え方

常に目標を達成できる人は、「勝ち癖がある人」とも言い換えられます。いつも目標を達成できない「負け癖がある人」からすると、その差はどこにあるのか、と疑問に思うこともあるでしょう。

ここでは、目標を達成できる人の特徴を紹介します。

柔軟性がある

目標を達成できる人は、状況に応じた柔軟な判断ができます。

目標達成のために立てた計画は、時として破綻してしまうもの。「思うように上手く進められない」と感じた時には、計画を再構築する柔軟性が必要になります。

目標達成に固執することは重要ですが、そのための計画にまで固執する必要はありません。必要に応じて、最善策を検討・実践する柔軟性を持ちましょう。また、そのためには自分一人で考え込むのではなく、周囲の意見・助言を求める力も必要です。

高い向上心・モチベーションがある

達成が困難な目標に向き合うには、高い向上心やモチベーションが重要です。

「必ず目標を達成させたい」という強い気持ちを持ち、それを維持し続けることで途中で諦めることなく、達成にまでこぎつけることができるでしょう。また、たとえその場では目標が未達に終わったとしても、反省をすることで、次の目標を達成するために必要な行動を考えることができます。

  • 目標達成ができる方の特徴を知ろう

    目標達成ができる方の特徴を知ろう

目標達成のためのプロセスとその秘訣

目標を達成するためには、実力はもちろんのこと、ちょっとしたコツを知っておくことも重要です。

同程度の実力を持つ人であっても、「高確率で目標達成できる人」「高確率で目標達成できない人」が共存してしまうのは、このコツを知っているか、知らないかの差にあると言ってもよいでしょう。

目標未達の経験を積めば積むほどに、自信を失い、目標達成へのモチベーションが低下する――、という負のスパイラルに陥ってしまうものです。ここでは、目標を達成させるためのコツを紹介します。

手の届かない目標は設定しない

「頑張っても無理」な目標は、人のモチベーションを損ないます。最適なのは「少し背伸びをすれば達成できそう」なレベルの目標を掲げることです。

そのために重要なことは、自分(チームで動く際には、そのチーム)の実力を正確に理解することです。目標を立て、そのための計画を立て、いざスタートダッシュを切るそのタイミングまでは、誰しもが高いモチベーションを持って働けるもの。しかし、当初の計画に及ばない結果が続くにつれ、モチベーションは損なわれていきます。

手の届かない目標は設定せず、かつ、達成のためにライフバランスを崩す必要があるような目標は設定しないようにしましょう。

もちろん、目標値を自分で決められず、上司や外部環境から設定される場合もあります。そうした場合には、計画段階からある程度のバッファを持たせておき、「未達でも想定内」「やれることはやった」と思えるようにしておきましょう。

目標はできるだけ具体的に設定する

目標は可能な限り、数値化して具体的なものにすると良いでしょう。人間は目に見えるものに対して、目的意識を持って取り組む傾向が強くなります。反対に、漠然とした目標にすると後回しにしがちです。

例えば、英単語を「1,000個を1カ月以内に覚える」のと「たくさん覚える」のとでは、モチベーションも取り組み方も大きく異なります。前者の場合には、「1週間に250個、1日に40個の英単語を覚える」とロードマップを引くことができるのに対し、後者の場合には、そのような明確なロードマップを引くことができません。

目標を定める場合には、期限と数値目標を設定するようにしましょう。

目標を細分化し、行動計画を策定

成功体験を重ねることで、モチベーションを高く維持し、かつ自信を持つことができます。自信を持つことは、目標達成に必要な要素の1つです。目標を細分化して、かつ、1カ月でやるべきこと、1週間でやるべきこと、1日でやるべきこと――と期間を細分化して、行動計画を策定します。達成できる可能性が高い計画に落とし込むことで、大きな目標に近付いていることが実感できます。

目標達成のご褒美を準備する

小さな喜びは、目標達成への原動力となります。達成感を味わうことは大切ですが、さらに喜びが加わると意欲は増します。例えば、食事制限を目標とする場合だと、小さな目標を達成した際に甘いものを少しだけ解禁するといった具合です。ただし、一定の間隔を保たなければご褒美だらけとなりますから注意しましょう。

  • 目標達成に役立つポイントを理解しよう

    目標達成に役立つポイントを理解しよう


目標を達成するには努力に加え、さまざまなコツや手法を取り入れることが重要です。目標達成力がある方は闇雲な努力よりも、細分化した行動計画の策定、および小さな目標達成・成功体験を重視している傾向にあります。

また、目標達成に活かせる手法を理解するのも効果的です。やる気を引き出す「アンカリング効果」の利用、仮説検証を繰り返すことによって目標達成を引き寄せる「T.O.T.Eモデル」の意識など、さまざまな考え方や手法を理解することで、より目標達成の可能性を引き上げられます。目標達成シートなどを自身で作成し、確認していくのもよいでしょう。

今回紹介した、目標を達成する人の特徴や、達成のためのコツを理解し、少しずつ自分の中に取り入れていくことで、「勝ち癖」を身につけていきましょう。