オリンパスは11月17日、ミラーレスカメラのフラッグシップモデル「OLYMPUS OM-D E-M1X」用の新しいファームウエア Ver.2.0を発表した。新たに、オートフォーカスに鳥認識モードを追加したのが目玉。野鳥撮影派には待望の改良となりそうだ。アップデートは無料で、12月3日より公開を開始する。
今回のバージョンアップで追加された機能は、「インテリジェント被写体認識AF」に「鳥認識」を追加したこと。カメラが自動で鳥を検出し、鳥の瞳に対して優先的にフォーカス/追尾を行ってくれる。瞳が検出できない場合でも、頭部または全身を検出して追尾を行う。撮影者と被写体の間に草木などの障害物がある場面でも、検出した被写体にピントを合わせ続ける。「プロキャプチャーモード」との併用も可能。
次に、ATOMOS製HDRモニター/レコーダー「NINJA V」への動画RAWデータ出力に対応した。撮影した4K 30P/25P/24P、Cinema4K 24P動画を、ProRes RAW形式で記録する。なお、この機能を使用する場合は、「NINJA V」のファームウエアアップデートも必要となる。
ほかにも、 深度合成対応レンズに「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を追加。動画撮影時の手ぶれ補正制御の調整では、パンニングした際のブレを抑え、より自然な映像を記録できるようにしれいる。MF時に素早くフォーカスの移動方向や位置の目安をつかめる、フォーカス距離指標表示も追加した。